妖怪図鑑

日本の妖怪大百科

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珍しい
  • 夜泣き石

    夜泣き石

    珍しい

    よなきいし

    小夜中山の泣く石・夜泣き石

    山野の怪静岡県

    東海道小夜の中山に伝わる代表的な型。旅の途中で無惨に殺された妊婦の霊が石に憑き、子を思って夜ごとに泣いたとされる。人々は供養を施し、やがて霊は静まったという筋立てが広く知られる。民俗的には路傍供養・子安信仰・石塔建立と結びつき、石に霊が籠もるという古層の観念をよく示す。

  • 龍女

    龍女

    珍しい

    りゅうじょ

    水際の鱗ある女・龍女

    水の怪日本各地 (水域に縁ある龍が女と化す)

    水域に近づく旅人や漁労者の前に現れるとされる龍女像を抽出した民俗的類型。人の姿で言葉を交わし、供物や誓いを求める。約定が守られれば水害を退け魚群を寄せるが、破られれば濁流や暴風で戒める。神仏との対立はなく、しばしば祈雨の場で龍神として遇される。人と龍の姿を使い分け、鱗や湿った衣の手触りなどに本性の兆しが表れるとされる。

  • わいら

    わいら

    珍しい

    わいら

    牛似の鉤爪獣・わいら

    山野の怪茨城県

    18〜19世紀の妖怪絵巻に基づく、解説文を伴わない像を再構成した準拠版。巨大な獣体の上半身のみが画かれ、左右の前肢に一本爪の大鉤を有する。体色は作例により暗緑から土色まで幅があるが一定せず、両生類的に見える作例もある。名称は恐れを意味する語義との連想が指摘され、『百怪図巻』『画図百鬼夜行』では「おとろし」と並置される。行動、生態、善悪は記されず、山間の不気味な存在として提示されるに留まる。民間伝承の具体像は未詳で、後代の補説は史料的裏付けに乏しいため採らない。

  • 笑般若

    笑般若

    珍しい

    わらいはんにゃ

    角牙浮かぶ笑みの鬼・笑般若

    鬼・巨怪長野県

    江戸後期の浮世絵・戯画に見られる笑般若像を基礎にまとめた版本。角・牙・逆立つ髪、見開いた眼と引きつる笑みが核となる。手にするものはしばしば生と死を連想させ、観者に不安を与える意匠が施される。鬼女はもとは人であり、妬心・怨恨・執着が積もって変化すると解される点で、般若面の観念に通じる。具体的な土地伝承の細部は乏しいが、夜席の語り物や絵本で恐れと戒めの象徴として扱われ、女の怨の極相を示す図像として継承された。現地口承では名のみ残る例があり、像容の伝達は主として絵画資料に依拠する。

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