基本説明
雪童子は、深い降雪や吹雪とともに姿を見せる、子供の形をした雪の精とされる。冬のあいだ家を訪れて人に寄り添い、春が近づくと痩せ細り、やがて雪とともに消えるという。人に害をなすより、はかなく慰める存在として語られることが多い。岐阜県では南部に雪童子、北部に雪入道が伝わる[1]とされ、地域により「雪わらし」などとも呼ぶ。雪女の子、あるいは雪女に伴う童とする土地もあり、雪のはかなさを体現する雪の怪の一類型に位置づけられる。
民話・伝承
越後には、子に恵まれぬ老夫婦が雪の日に雪で人形を作ったところ、吹雪の晩に童が訪れ、我が子同然に育てたが、春になると姿を消したと語る昔話が伝わる。以後、冬ごとに現れては春に失せ、数年ののち来なくなったという。この童は雪人形に宿った霊で、老夫婦を慰めるために現れたと解される。類話は北国の降雪地に散見されるが、呼称も内容も地域差が大きい。雪女の眷属あるいはその子と結びつけて語る地域もあるが、雪女ほど文献の裏づけは厚くなく、口承による異伝が主である。
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
徹底解説
越後国に伝わる雪童子像に拠る。姿は雪の日に現れる小児で、吹雪の晩に戸口から訪れ、囲炉裏端で温をとる。世話を受けると家人を慰め、家事の手伝いをすることもあるが、春の兆しとともに力を失い姿を薄くする。害意は示さず、むしろ客神的に季節の訪れを告げる来訪者の性格を帯びる。来訪は反復するが永続せず、最後には訪れが絶える点に、雪そのものの無常観が映る。名称は「雪わらし」「雪子」などの異称があるが、いずれも雪と童形を結び付ける点で共通する。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- おとなしく情に厚いが、季節に従い儚い
- 相性
- 冬季に縁を結びやすく、家内安全と相性が良い
- 能力・特技
- 厳寒時の来訪と家人の慰撫雪中で道に迷った者を導くとされる例囲炉裏や薪の扱いに通じ家事を助けるとされる例
- 弱点
- 昇温と日差しに弱く春先に消える, 水気と熱に触れるほど力が薄れる
- 生息地
- 越後国の雪深い村里, 北国の積雪地の家々の戸口, 吹雪の山里道
出典・参考文献
1- 1
妖怪事典 — 村上健司(毎日新聞社, 2000) [研究書] 参考資料
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