基本説明
埼玉県川島町伊草に伝わる河童。法師の如く袈裟をまとった姿とされ、名の由来となる。落合橋付近で夜更けに通行人を呼び止め、大男に化け道をふさぐ、荷車の後ろにぶら下がるなどの悪戯をしたという。周辺の河童たちが中元として人間の腸を献じたとの凄惨な伝承が残る。近隣の竹坊や小次郎ら河童との結びつきも語られる。
民話・伝承
川島町では、落合橋あたりを遅く通ると「おい」と声をかけられ、振り向けば袈裟姿の大男が立ちはだかったと語る。荷車を引けば後ろに取りつき重くなる怪異もしばしば。伊草周辺の河童は年に一度、袈裟坊へ腸を贈ったと伝えられる。所沢の曼陀羅淵の河童や、笹井の竹坊、小畔の小次郎らとの交遊譚があり、夫婦関係とする言い伝えもあるとされる。
徹底解説
伊草の袈裟坊は地域の水辺ネットワークに属する河童として語られ、袈裟を象徴とする法体風の外見が特異点である。悪戯は通行妨害や重量付与など実害を伴い、ときに腸をめぐる供犠的観念と結びつく。近隣の河童名が併記される点は、各水系に点在する個別名を持つ河童群像の典型で、相互往来や縁組の観念が付随する。舞台は主に落合橋付近の流路で、夜分の往来が忌まれた。後代の記録では宮城県の例との混同記載も見られるが、当地では伊草の名で伝承が定着している。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- 狡猾・執念深いが一定の掟に従う
- 相性
- 水辺での遭遇に注意。夜間や独行者は不利。
- 能力・特技
- 変化(大男・法体への擬態)水中での俊敏な遊泳人や荷に取りつき重量を増す悪戯腸を奪うとされる凶行
- 弱点
- 乾燥や日照に弱いとされる一般的河童の性質, 礼節・約定を突かれると退く
- 生息地
- 埼玉県川島町・落合橋周辺の流れ, 周辺の用水・小河川
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