鳥山石燕の図像と、各地の厠にまつわる禁忌・唱え言の伝承を基礎とする像をまとめたもの。厠は古来、穢と境界が交わる処とされ、夜半や大晦日など境の時に怪異が出没するとされた。石燕は口より鳥を吐く入道として描き、解説で「がんばり入道郭公」と唱えるまじないを記す。民俗資料では、唱え言が禍福を分かち、黄金化・小判化の譚と、不吉の徴としてのホトトギス聴聞が併存する。郭公の字義連関や中国の厠神名への言葉遊びが指摘され、和歌山の「雪隠坊」、岡山の見越入道との混交など、地域差と名称の揺れが顕著である。厠に入る作法や時間帯への戒め、子供の肝試し的な習俗とも結びつき、唱えるべき語を巡るタブーと招福譚が一体となって伝わる。
妖怪設定
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