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道成寺鐘

どうじょうじのかね

道成寺鐘

道成寺鐘

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基本説明

道成寺縁起で知られる大梵鐘。僧・安珍が鐘内に隠れたところ、恋慕が怨念へ転じ蛇体となった女が巻き付き、炎熱で鐘を焼いたと語られる。伝承には、鐘が湯と化して僧を呑む能楽的描写と、消火され鐘が残存した縁起説が併存する。鳥山石燕は『今昔百鬼拾遺』で「道成寺鐘」としてこの異説を図示した。

民話・伝承

『道成寺縁起』では、女が蛇身となり鐘に巻き付いて火を吐き、長く燃えたのち水で消火して鐘を除けたとする。一方、能『道成寺』では「鐘は即ち湯となつて」山伏を呑むと語り、鐘の融解譚が強調される。石燕の画も「鐘とけて湯となる」と記しつつ、当時鐘が他寺に納められていた事実を併記するなど、伝承は諸本で差異がある。

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徹底解説

鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれた道成寺鐘の図像的解釈。安珍が身を潜めた釣鐘に、蛇体となった女が絡みつき、熱で鐘が溶け湯と化す異説を脚注的に示す一方、鐘そのものは史実上に残在したという伝聞も添える。ここでの「妖怪性」は、器物そのものが魑魅化したというより、執念が器に憑りつき異変を呈する民俗的観念の可視化にある。能・説経・縁起の差異が混在する江戸期の受容像として位置づけられる。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

妖怪タイプ
伝統妖怪
カテゴリ
住居・器物
レアリティ
稀少
性格
寡黙・宿念を帯びる象徴
相性
怨念・執心と結び付くと凶
能力・特技
執念の媒介(情念を受けて異変を起こす)灼熱化(説話上の表現として鐘が熱を帯びる)秘匿の場となる(内部に人を隠す器として機能)
弱点
水による鎮火(縁起系統の説で消火される), 法会・読経による慰撫鎮静
生息地
紀伊国・道成寺, (後世伝)上洛寺院所蔵など伝来先

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