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板鬼

いたおに

板鬼

板鬼

この子の魂が、あなたの言葉に応える

基本説明

『今昔物語集』に見える「板の鬼(いたのおに)」に由来する、板が怪異をなす事例。屋内の棟や格子から板が突き出し、伸びて人を圧して殺すと語られる。ここでの「鬼」は広義の怪異・妖の意で、角ある鬼神を指さない。武具を携えぬ者を狙う振る舞いが強調され、夜の宿直に対する戒め譚として伝えられる。

民話・伝承

夏の夜、宿直の若侍二人が棟に突き出た板を見つける。板は七八尺ほど伸びて飛び、斬りかからんと構えた二人を避けて格子の隙へ潜り、奥で眠る五人を押し潰した。駆けつけると彼らは圧死しており、板は跡形もなく消えた。これより、武人は常に刀を手放すなという戒めが広まり、夜警の心構えを説く怪談として語られた。

妖怪カード1

板鬼 を様々な画風のカードで

カード一覧

徹底解説

『今昔物語集』の記述に拠り、名称は後世の整理で「板鬼」とする。主体は板そのもの、もしくは板に宿った怪異として扱われ、形は建物の棟や格子から突き出す板状。動機や意思は語られず、結果として眠る者を圧殺する点が核である。平安期の宮廷・貴族邸宅では、夜間の宿直や門警が重要で、怪異譚は規律維持の教訓を帯びやすい。本例でも、武具を携える二人を避け、無防備な寝所を襲った流れが「怠りは死を招く」という倫理に結びつく。器物に宿る怪異という性格上、付喪神的理解とも接点はあるが、古物化や自立成長の説話は伴わず、特定の一枚が場に応じて出没する一過性の現象として語られる。追跡や捕縛の記録はなく、現出と消失が迅速で、痕跡を残さない点も特徴である。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

妖怪タイプ
伝統妖怪
カテゴリ
住居・器物
レアリティ
珍しい
性格
無感情・執拗
相性
警戒心が強く武具を離さぬ者には近づきにくいと解される
能力・特技
板状の身体を伸縮させる格子や隙間への潜行強い圧力での押圧・圧殺出没と消失が迅速で痕跡を残さない
弱点
武装した者を避ける傾向が語られる, 灯火と警戒の維持で遭遇を減ずるとされる
生息地
宮中・貴族邸の棟木や格子周辺, 宿直所・寝所

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