阿波の狸が用いる幻惑の代表例として記録される型。屋外に不釣り合いな室内具を見せ、対象に「めくる」行為を反復させることで方向感覚と時間感覚を奪う。三十六という数は修験・数霊観と結びつけて語られる場合があるが、地域説話では具体的な理屈は示されず、実践的な対処として「慌てず腹に力を込めよ」と教える。危害は与えず、明け方に術が切れると何事もなかったように道が開けるとされる。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
夜道に突如として屋外に蚊帳が吊られ、通行人が先へ進むために蚊帳をめくると、その内側にもさらに蚊帳が現れる怪異。繰り返すうち前後とも蚊帳に囲まれ、抜け出せず一夜を過ごすという。正体は狸の仕業とされ、心を乱した者ほど惑わされやすいと語られる。阿波地方の狸譚にみられる妖術の一形態で、屋外に室内的景物を出現させる幻惑として伝わる。
徳島県美馬郡三島村舞中島の語りでは、夜更けの道中に蚊帳が道をふさぎ、めくるごとに新たな蚊帳が現れて数を重ね、行きも戻りもできなくなる。慌てず心を鎮め、下腹に力を込めて順にめくれば三十六枚目で外へ出られるという。仕業は狸とされ、世の移り変わりとともに出現しなくなったと語り継がれる(笠井新也「阿波の狸の話」)。
阿波の狸が用いる幻惑の代表例として記録される型。屋外に不釣り合いな室内具を見せ、対象に「めくる」行為を反復させることで方向感覚と時間感覚を奪う。三十六という数は修験・数霊観と結びつけて語られる場合があるが、地域説話では具体的な理屈は示されず、実践的な対処として「慌てず腹に力を込めよ」と教える。危害は与えず、明け方に術が切れると何事もなかったように道が開けるとされる。
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
妖怪診断で、あなたの性格に最も近い妖怪を発見しましょう
下図は阿波の幻惑蚊帳・蚊帳吊り狸の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。