江戸期の妖怪絵巻に反復して現れる、頭部に手足が直付けされた異形の図像を基準とする版。史料には説明文を欠くものが多く、名称も「五体面」「下国の人」など揺れがある。図はしばしば蟹股で横歩きの姿勢を取り、視覚的な違和や滑稽味を強調する。民俗学的には、視覚的奇態を通じて世間体や筋違いを戯画化した可能性が論じられる一方、直接の口承は確認されない。ゆえに本版は図像の反復性と名称の分布を重視し、行状や霊能を付会せず、出現場も一般的な屋外景としてとどめる。後世の研究・解説は参照するが、原史料以上の属性付与は避ける立場を取る。
妖怪設定
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