基本説明
神社仏閣に奉納される絵馬に宿るとされる精。長年の祈願や人々の念を受けて霊性を帯び、老人や美しい女の姿で現れるという。絵画の題材に応じて姿や気配を変えると語られ、夢やまどろみの折に現れて吉凶を告げたり、絵馬の扱いについて戒めを与える存在として伝わる。器物の霊だが、霊妙さは社寺の神威に連なると捉えられる。
民話・伝承
江戸の医師・駒形道安が浅草で絵馬の精に会い、絵馬にまつわる秘事を授かったと伝えられる話がある。また、商人が近畿の御香宮神社で休息中、美しい女の姿の絵馬の精に宴へ誘われたという逸話も伝わる。これらは奉納品に魂が宿るという観念と、社寺の神慮が夢や幻影を介して人に示されるという民俗観を反映した類例として語り継がれている。
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
徹底解説
奉納絵馬に宿る霊的存在として各地の社寺縁起や怪談に現れる型。出現は薄暮や夢中が多く、姿は奉納者の願意や絵柄に影響されると解される。老人像は教示・戒めを与える役を担い、女像は誘い・示現として現れることがある。神霊そのものではなく、奉納物に宿った霊性が神域の力を受けて顕れるという解釈が一般的。無闇に持ち帰る、汚す、火に投じるなどの行為を忌み、丁重な返納や焼納を好むとされる。遭遇は瑞兆とも畏れともなり、扱い次第で吉凶が分かれる。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- 寡黙で端正、祈りに応じて柔和
- 相性
- 敬意を払う者と相性が良いが、粗略に扱う者を戒める
- 能力・特技
- 夢や幻での示現吉凶や戒めの告知絵馬に関する作法の示唆絵柄に応じた姿形の変化
- 弱点
- 粗略な扱いを受ける場では現れにくい, 神域を離れると力が薄まる
- 生息地
- 社寺の絵馬堂, 拝殿周辺, 納札・焼納の場
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