角盥漱
一般
伝統妖怪

角盥漱

つのはんぞう

カテゴリ

付喪神・骸怪

性格

起源

京都府(伝承ゆかり)

基本説明

角盥漱は、鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれた漆塗りの盥(角盥)が怪異化した姿とされる付喪神。平安の宮中で用いられた化粧・手水の器が長年の使用や人の念を受けて霊性を帯び、夜更けに水をたたえては文字を浮かべ流すといった怪を示すと伝えられる。作例は小野小町の草紙洗伝説を典拠とする意匠が多い。

民話・伝承

小野小町の草紙洗の逸話では、角盥の水で紙を洗うと後から書かれた偽りの文字が流れ、真偽が明らかになったとされる。石燕はこの能『草紙洗小町』で著名な型を踏まえ、器物そのものが精を得た姿として図像化した。地方ごとの具体的事績は乏しく、主に絵画や見物語で言及される。

徹底解説

角盥漱 画図譚・石燕本

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