つのはんぞう
鳥山石燕の画に拠る角盥漱像を基軸とする解釈。漆黒の盥の縁は角のように高く、澄んだ水面に灯影を映すと、紙に加筆された虚偽の文字のみがにじみ、やがて水に溶けて消えるという。器物の付喪神として、人の手入れと礼を重んじ、粗略に扱われた時のみ怪を顕す。自ら害をなすよりも、隠れた偽りを露にする振る舞いが語られる。能や歌学のモチーフを映すため、宮廷的な化粧道具・文具との取り合わせで示されることが多い。地方に固有の伝承は乏しく、近世の画譜・事典類に記述が見られる程度にとどまる。
静謐で執念深いが理非を正す傾き
真贋を弁じ礼を守る者と好相性
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
乾ききった環境では力を示しにくい, 粗雑な扱いを受けると隠れてしまう