基本説明
鹿児島県トカラ列島の悪石島(あくせきじま)に伝わる来訪神。お盆の最終日(旧暦7月16日)に現れ、人々の悪霊や穢れを払い、幸をもたらす存在として信仰されている。2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ無形文化遺産にも登録された[1]。
民話・伝承
ビロウの葉で全身を覆い、大きな耳、目、口、そして特徴的な長い鼻を持つ仮面を被った異形の姿で現れる。3人の若者がボゼに扮し、「ボゼマラ」と呼ばれる先端に赤土を塗った長い棒を持ち、太鼓の音とともに観衆(特に子供や女性)を追いかけ回す(十島村・悪石島の盆踊り[2])。この赤土を擦り付けられると、無病息災や子宝などのご利益があると言い伝えられており、島民が一丸となって口伝で守り続けている神聖な盆行事であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている[3]。
徹底解説
ボゼは元々トカラ列島の各島で広く信仰されていたとされるが、現在その姿を留めているのは悪石島のみである。盆の期間中にこの世に戻ってきた死者の霊(先祖の霊)を彼岸へと送り出すとともに、生者に活力を与えるという、日本古来の来訪神信仰(マレビト信仰)の極めて原初的な形態を色濃く残している。仮面と仮装によって「異界からの訪問者」を視覚化したこの行事は、南の島々における厳しい自然と共生し、共同体の結束を強めるための重要な精神的基盤として機能している。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- 荒々しく恐ろしい外見だが、人々に祝福と活力を与える恩恵の神。
- 相性
- 赤土を塗られることを恐れずに受け入れる者(特に女性や子供)に強い加護を与える。
- 能力・特技
- 悪霊・穢れの祓い無病息災の付与子宝・子孫繁栄の祝福
- 弱点
- 盆の最終日にしか現れない
- 生息地
- 鹿児島県十島村(悪石島)の集落・盆踊り会場
出典・参考文献
3- 1
来訪神:仮面・仮装の神々 — ユネスコ(無形文化遺産, 2018) [news]男鹿のナマハゲなどと共に「来訪神」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。 - 2
悪石島の盆踊り — 十島村(十島村公式サイト) [government]旧暦7月16日の盆の最終日に現れるボゼの行事の公式な解説。 - 3
悪石島のボゼ — 文化庁(国指定文化財等データベース, 2017) [government]2017年に国の重要無形民俗文化財に指定。
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