一般
伝統妖怪

ヨッカブイ

よっかぶい

カテゴリ
神・精霊
性格
子供を泣かせて連れ去ろうとする恐ろしい振る舞いをするが、根底には水難から命を守る深い愛情がある。
起源
鹿児島県南さつま市金峰町
地図で見る

基本説明

鹿児島県南さつま市金峰町の高橋地区で毎年旧暦の8月に開催される「水神祭(高橋十八度踊り)」に登場する、ガラッパ(河童)の化身とされる来訪神。かつての寝具である「夜着(よぎ)」を被ることから「ヨッカブイ」と呼ばれる。奇声を発しながら子供を麻袋に入れて連れ去ろうと脅かし、水難事故への戒めと無病息災をもたらす存在として信仰されている。

民話・伝承

青年たちがシュロの皮で作った長い髭を持つ不気味な仮面をつけ、古い夜着をすっぽりと被った異形の姿となる。彼らは水辺の神であるガラッパの使い(あるいは化身)とされ、大きな麻袋(カマス)を抱えて集落を荒々しく練り歩く。「シュッ、シュッ」と奇声を上げながら、子供を見つけると袋に入れて連れ去ろうとするため、子供たちにとって非常に恐ろしい存在である。これは単なる脅かしではなく、「水の事故に気をつけるように」という教育的な戒めの意味が込められている。同時に、彼らが持っている笹の葉で観衆の頭や肩を叩かれると、厄払いとなり一年間健康に過ごせるというご利益も信じられている。国の選択無形民俗文化財にも指定されている貴重な伝統行事である

徹底解説

ヨッカブイの行事は、河童(ガラッパ)伝説が色濃く残る薩摩半島において、水神信仰と子供のしつけが見事に融合した稀有な民俗例である。シュロの皮で作られた異形の面や夜着という日常の道具を用いて非日常の「神」を現出させる手法は、日本の仮面神・来訪神信仰の古層を伝えている。少子高齢化によってこうした伝統行事の存続が危ぶまれる中、地域の絆を深め、自然の恐ろしさと恵みを次世代に伝える重要な文化的装置として機能してきた。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

性格
子供を泣かせて連れ去ろうとする恐ろしい振る舞いをするが、根底には水難から命を守る深い愛情がある。
相性
水辺の危険を甘く見る子供には厳しく接するが、笹の葉で叩かれて厄払いを受け入れる者には加護を与える。
能力・特技
水難事故の防止(戒め)笹の葉による無病息災の厄払い家内安全の祈願
弱点
地域社会の少子高齢化(祭りの担い手不足)
生息地
鹿児島県南さつま市金峰町高橋地区の玉手神社周辺・水辺

水辺の戒めを説く神についてさらに詳しい情報や診断結果については、こちらをご覧ください。

出典・参考文献

1
  1. ヨッカブイWikipedia(Wikipedia, 2006) [government]鹿児島県南さつま市金峰町高橋に伝わる来訪神行事「高橋十八度踊り(ヨッカブイ)」に関する解説記事。大ガラッパ(大河童)の仮装や行事の由来について詳しく記載されている。

このタイプの妖怪に興味がある?

妖怪診断で、あなたの性格に最も近い妖怪を発見しましょう

妖怪診断を始める

神社で今日の守護妖怪に出会う

おみくじを引くと、今日あなたを見守る妖怪が現れます。