
震々襟元を凍らす震々
ぶるぶる
詳細説明
石燕の図像に拠る観念的な妖怪像を基軸に再構成。震々は姿形を定めず、人気の薄い場所や背後の気配として現れる。人の襟元に触れ、冷ややかな感覚を走らせ、心胆を寒からしめる働きをもつ。臆病神・ぞぞ神という別称は、戦場や夜道などで生起する心理・生理反応の擬人化を示し、恐怖の兆候そのものを「取り憑き」と解した前近代的理解を反映する。具体的な祓い方は一定せず、火や灯り、仲間との同行などで気を紛らわせるといった民間の実践が記される例があるが、体系だった儀礼は不詳である。実体を持たぬため捕縛や討伐の対象とはなりにくく、あくまで人の心身に及ぶ寒気・粟立ちの因として説明されてきた。
出典情報
種類全体の出典primary
今昔續百鬼(今昔畫圖續百鬼)
著者: 鳥山石燕
年代: 安永8年(1779年)
出版社: (妖怪画集)
性格
陰気で執拗だが露悪的ではない
相性
驚きや不安が強い者に引き寄せられる
能力・特技
弱点
火や明かりでの気散じ(伝承上の一般的対処), 談笑や複数人での行動による恐怖緩和
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
1.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
人の恐怖を増幅し総毛立ちを起こすが、露悪的な悪戯とは少し違う。
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
実体を持たない寒気・不安の擬人化で、形を変える余地が大きい。
夜話度
2.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
薄暗い辻、人気のない室内、背後の気配として夜話性が強い。
情の深さ
1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
襟元に憑着して身体感覚に入り込むため、瞬間的な憑きはある。
結界強度
-2.0high: 律 low: 流
📝 メモ
恐怖の感覚そのもので、特定の縄張りや掟を持たずどこにも出る。
表舞台圧
-3.0high: 表 low: 影
📝 メモ
姿を定めず背後や襟元の寒気として現れる、極めて隠れた怪。
妖怪相性診断
喜び
0.5喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜びや楽しさを示す描写はない。
怒り
2.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒りというより冷ややかに畏れを増幅する性質で、激昂の表現は少ない。
慈悲深い
1.5慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲や救済の働きは語られない。露悪性が薄い分、ゼロではないが低い。
憂鬱
6.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
陰気で執拗という性質や寒気・粟立ちのテーマから、沈鬱さが中程度に感じられる。
静寂
5.5内なる平静の程度
📝 メモ
冷ややかで静かに忍び寄る性質は静寂的だが、恐怖増幅により内的平静は損なうため中程度。
いたずら好き
2.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
いたずら的に背後からゾッとさせる側面はわずかにあるが、積極的な戯れではない。
やさしい
1.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
恐怖の兆しを与える存在で、親和・温情的ではない。露悪的でないがやさしさは乏しい。
厳格
3.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
規律や戒めを与える描写は希薄。戦場で心を萎えさせる点が“戒め”的に見えなくもないが弱い。
守護的
1.0他者を守る傾向
📝 メモ
人を守る役割は伝承上示されず、むしろ心胆を寒からしめる。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
姿形が不定で概念化された恐怖の霊。出自不詳で神秘性がきわめて高い。
霊性の深さ
8.0精神的境界の深さ
📝 メモ
恐怖という心理・生理反応の神格化であり、概念的な霊格として霊性の層が深い。
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