
百々爺原野の病もたらす老爺・百々爺
ももんじい
詳細説明
鳥山石燕の図像と付随解説を基礎とし、原野の夜更けに老爺の姿で現れる怪として整理した版。名称は児童語「ももんが」「がごじ」に由来する合成語とされ、化け物一般への恐れを人格化したものと解される。遭遇者が病むという機能は、古来の「怪異に触れると穢れや病を得る」という観念と親和的で、具体的な加害行為は示されない。近世には獣肉を忌避する習俗や言い換え語「ももんじい」もあり、名の連想が図像化を後押しした可能性が指摘される。後代の解釈には、山中に棲み町角に現れて人を脅かす、あるいは野衾が市井に出る際の姿とする見解があるが、一次伝承は限定的で、各地の民話類型に広汎な語りは確認されない。したがって、本バージョンでは「未詳」を前提に、夜の原野・霧・風の状況で遭遇しやすい情景的特徴と、病をもたらすと怖れられた点に軸足を置く。
出典情報
種類全体の出典primary
今昔續百鬼(今昔畫圖續百鬼)
著者: 鳥山石燕
年代: 安永8年(1779年)
出版社: (妖怪画集)
性格
寡黙・陰気
相性
旅人・夜道で遭遇しやすいとされる
能力・特技
弱点
詳細不詳, 人通りの絶えた場所以外では現れにくいとされる
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
遭遇者に病をもたらす凶兆として語られる
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
老爺姿へ化ける擬態が主要能力として示される
夜話度
2.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
夜更けや霧の原野に出る怪として説明される
情の深さ
-1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
特定の相手へ情を結ぶより原野の通行人に現れる
結界強度
-1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
原野や町角を漂うが、守るべき領域や掟は薄い
表舞台圧
1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
野に老爺姿で現れ通行人に近づく
妖怪相性診断
喜び
0.5喜びと楽しさの程度
📝 メモ
歓喜・遊興性はほぼない。夜に“遊ぶように現れる”描写はあるが愉悦性は薄い。
怒り
2.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒って人を害するというより、接触で病む凶兆。激しい憤怒の描写はない。
慈悲深い
1.0慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲の表現や救済譚がなく、怖れの対象として描かれる。
憂鬱
7.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
寡黙・陰気、夜霧の原野という情景から憂鬱さが強い。
静寂
6.0内なる平静の程度
📝 メモ
静かに現れる老爺像で動的攻撃性は低いが、不気味さが混じる。
いたずら好き
1.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
子どもを脅す語源的背景はあるが、具体的ないたずら性は弱い。
やさしい
1.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
遭遇者を病ませる凶兆性が中心で、親和的描写は乏しい。老爺風貌が温和に見える余地をわずかに加味。
厳格
4.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
説話的に教訓的側面(夜道へ警鐘)は感じられるが、規範を課す厳格さは中程度以下。
守護的
0.5他者を守る傾向
📝 メモ
守護的機能は伝わらず、むしろ災厄をもたらす存在。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
正体未詳・出自不明・霧や夜の原野での出没など、典型的に神秘的。
霊性の深さ
6.5精神的境界の深さ
📝 メモ
穢れ・病と結びつく民俗観念や名称民俗との絡みがあり、象徴性は一定の深みがある。
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