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故郷の風景
妖怪カード

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故郷の風景

妖怪が本来住む場所での全身像

鍾馗 — 故郷の風景

鍾馗しょうき

邪気を踏み越える鍾馗

黒い官服の鍾馗が山道を大股で進み、血のついた剣を低く構える。濃い髭と睨みの周囲では、雲の中に潜む鬼の顔が退くように崩れていく。 鍾馗は唐の皇帝の夢で疫鬼を捕らえたとされる辟邪の神。日本でも疫病除けや端午の守りとして掲げられた。恐ろしい顔ほど、家の外へ向ければ頼もしい。

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河童 — 故郷の風景

河童かっぱ

胡瓜を洗う川辺の河童

柳の垂れる浅瀬で、甲羅を背負った河童が片足を水に浸し、胡瓜を手にこちらを見る。頭の皿には水が満ち、対岸の鳥居は夕霞に沈む。 河童は皿の水が乾くと力を失い、胡瓜と相撲を好む水の怪。人や馬を川へ引く怖さを持つ一方、約束を守り、接骨の術を伝えたともいう。

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一反木綿 — 故郷の風景

一反木綿いったんもめん

山里を渡る白い一反

暮れかけた山里の上を、白布の怪が尾を引いて飛ぶ。細い腕と黒い目を持つ布身は、雲の流れから外れ、谷の鳥居へ向きを変えている。 一反木綿は鹿児島県肝付の夜空に現れ、人の顔を覆い、首へ巻きつくという。遠くからは一筋の雲に見えても、近づくほど布の端がこちらを探し始める。

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馬骨 — 故郷の風景

馬骨ばこつ

月下の旧道、馬骨が帰る

月の昇る山の旧道を、裂けた衣の馬骨が鳥居へ向かって歩く。骨の脚は石畳を踏み、道端の石塔と灯籠が、その帰路を黙って見送る。 馬骨は火事で焼け死んだ馬の骨が化けたとされる土佐の怪。人を祟るより、働き尽くして捨てられた命へ供養を促す姿として読むと、この道は墓所にも参道にも見える。

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