馬骨ばこつ満月に骨の影ひとつ雲間の満月を背に、破れ衣をまとった馬の白骨が枯れ野へ立つ。長い首と肋骨は青白く照らされ、足元の薄は夜風にだけ揺れている。 馬骨は、火事で死んだ馬の骨が妖気を帯びたと『土佐お化け草紙』に残る怪。月が影を与える夜だけ、捨てられた骸にも再び一頭分の輪郭が戻る。作品を見る