
経凛々捨てられし経の怨・経凛々
きょうりんりん
詳細説明
石燕画の意匠を基調とし、ほつれた経巻が自ら巻き解け、端が四肢のように動く存在として描く。音もなくすり寄り、読誦の声に反応して揺らぐ。由緒ある経を破り捨てたり、踏みつけるなど不敬があれば、夜更けに紙擦れの音や微かな読経が響き、灯影に経の文字が漂うとされる。一方で、経を浄めて納めると鎮まり、書院の埃を払うなど無害に留まるとも語られる。近世の書物信仰と付喪神観が交差する像であり、『百鬼夜行絵巻』の鳥首像との連想は、言葉(呪力)を運ぶものとしての“嘴”の象徴性に通じると理解されるが、具体の伝承地や人物名は史料に拠る外は不詳である。
出典情報
種類全体の出典primary
画図百器徒然袋
著者: 鳥山石燕
年代: 1784
出版社: (天明4年・付喪神絵本)
性格
静かで執着深いが、粗略にされると怒る
相性
書物や文房具を丁重に扱う者とは和す
能力・特技
弱点
洗い清められた水での供養, 丁重な納経・焼納, 破損部の修復と読経
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
1.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
粗略にされると怒るが、強い加害譚は限定的である
変化適応
3.0high: 化 low: 定
📝 メモ
経巻に霊が宿り人語を解し動く付喪神である
夜話度
2.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
灯影や経蔵の静けさに現れる器物夜行の系譜である
情の深さ
2.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
捨てられた経の怨と守敏失勢譚に結びつく
結界強度
1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
寺院の経蔵や文庫の作法に留まる
表舞台圧
-1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
古経が紙擦れや灯影で気配を示す静かな付喪神である
妖怪相性診断
喜び
2.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜びを示す描写はなく、反応は静かで淡々。
怒り
6.5怒りの激しさの程度
📝 メモ
不敬に対し祟りや怪異で応報するため怒りは中程度以上。常時激昂ではない。
慈悲深い
3.0慈悲深さの程度
📝 メモ
供養や丁重な扱いに鎮まるが、主体的な救済・慈悲の行為は乏しい。
憂鬱
6.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
捨て置かれた古経の怨念という由来から執着と陰影が強い。
静寂
7.0内なる平静の程度
📝 メモ
音もなくすり寄り、供養で鎮まる性質から平静さが目立つ。
いたずら好き
2.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
紙擦れで気を引く程度の小さな挙動はあるが、いたずら性は低い。
やさしい
4.0やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
静かで無害に留まるが、基本は執着深く人に寄り添う優しさは限定的。丁重な扱いにのみ柔和に反応。
厳格
7.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
経巻への作法を強く要求し、粗略に厳しく応報する規範性が高い。
守護的
3.5他者を守る傾向
📝 メモ
書物や経巻を清浄に保つ者には害をなさず書院の埃を払うが、積極的に守護する描写は弱い。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
経文が動き読誦や灯影に応じる性質、文字が漂う現象など図像学的連関も含め神秘性が高い。
霊性の深さ
8.0精神的境界の深さ
📝 メモ
経文・読誦・供養に密接し、言葉の呪力や図像解釈が絡むため霊性的厚みが大きい。
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