鳥山石燕の図像と短い注記に拠って再構成した像。雨に濡れた小柄な僧姿で、山中の雨夜に現れる。行き交う者へ斎料、すなわち僧への布施を控えめに求めるが、断たれても直ちに害するとは限らない。修験の霊域である大峰・葛城に場所性が結びつくが、具体の寺社や人物と結ぶ伝承は確証がない。後代の文献に見える食物や小銭を乞う解説は、石燕の「斎料」の語義を平明化したもので、直接の口承裏付けは薄い。徘徊は雨脚の細い夜に限られるとされ、晴夜や豪雨での出現談は定かでない。退散・招来の作法も不詳で、山路での邂逅は一過の怪異として語られるに留まる。
妖怪設定
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