
小雨坊大峰葛城の雨夜僧・小雨坊
こさめぼう
詳細説明
鳥山石燕の図像と短い注記に拠って再構成した像。雨に濡れた小柄な僧姿で、山中の雨夜に現れる。行き交う者へ斎料、すなわち僧への布施を控えめに求めるが、断たれても直ちに害するとは限らない。修験の霊域である大峰・葛城に場所性が結びつくが、具体の寺社や人物と結ぶ伝承は確証がない。後代の文献に見える食物や小銭を乞う解説は、石燕の「斎料」の語義を平明化したもので、直接の口承裏付けは薄い。徘徊は雨脚の細い夜に限られるとされ、晴夜や豪雨での出現談は定かでない。退散・招来の作法も不詳で、山路での邂逅は一過の怪異として語られるに留まる。
出典情報
種類全体の出典primary
今昔百鬼拾遺
著者: 鳥山石燕
年代: 安永10年(1781年)
性格
物静かで執心深い
相性
旅人・山行者とは遭遇しやすいが、無用な敵対は避ける
能力・特技
弱点
晴天時には姿を見せない(と伝えられる), 強い光や喧噪を避ける傾向(確証不十分)
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
1.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
布施を求め人に寄り添うが、強い加害は伝わらない
変化適応
1.0high: 化 low: 定
📝 メモ
僧形で人目を欺くが、変幻自在ではない
夜話度
3.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
雨そぼふる夜にのみ徘徊する像が核
情の深さ
1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
斎料を乞う執心が行動の中心
結界強度
1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
大峰・葛城の修験霊山に場が限られる
表舞台圧
-1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
雨夜の僧形として現れるが、乞うだけの控えめな怪
妖怪相性診断
喜び
1.5喜びと楽しさの程度
📝 メモ
雨夜に物静かに徘徊する像で愉悦性や陽性の気配は少ない。
怒り
2.5怒りの激しさの程度
📝 メモ
断られても直ちに害さないとされ、激しい怒りの描写はないが執心深さから小さな不快はあり得る。
慈悲深い
4.0慈悲深さの程度
📝 メモ
僧形で露骨な害は少ないが、慈悲や救済の逸話が確認できず中低。
憂鬱
6.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
雨夜・小柄な僧・徘徊という陰性イメージが憂愁を帯びる。
静寂
6.0内なる平静の程度
📝 メモ
物静かで控えめに乞う態度は平静寄り。ただし執心があり完全な静謐ではない。
いたずら好き
1.0いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
悪戯要素や戯れの記述は皆無。
やさしい
6.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
乞う態度は控えめで無用な敵対は避けるとされ、害意は薄い。ただし執心深くつきまとう可能性が示唆され満点ではない。
厳格
5.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
僧形ゆえ禁欲・礼法の連想はあるが、厳格さを示す具体的行動の典拠はないため中間。
守護的
2.0他者を守る傾向
📝 メモ
守護的な行動の典拠はなく、むしろ布施を求める側。無用な敵対を避けるが保護性の記述は乏しい。
神秘的
8.0神秘的で不思議な程度
📝 メモ
雨夜限定の出現・修験の霊域という設定、起源不詳で口承薄い点が神秘性を強める。
霊性の深さ
7.5精神的境界の深さ
📝 メモ
大峰・葛城の修験霊域と僧形、雨夜限定という宗教的シンボリズムが霊性の深さを示す。
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