
鬼童丸市原野で牛胎に潜む・鬼童丸
きどうまる
詳細説明
本バージョンは『古今著聞集』を主軸とし、鬼童丸を頼光・綱と対峙する鬼として整理する。捕縛から脱出、標的の動向を窺い、鞍馬参詣の途上で市原野に先回りして牛の体内に潜伏する奇策を用いるが、頼光の用心深さにより看破される。綱の矢により潜伏が破られると、鬼形を現して斬りかかるも、頼光の一刀に斃れる。図像上は鳥山石燕が雪中に牛皮を被る姿で定着させ、近世の武者絵では術競べの相手として描かれることも多い。系譜は確定せず、雲原伝承では酒呑童子の子、軍記類では比叡山の稚児出と分岐する。いずれも山野に潜伏し、膂力と変化・潜匿の術で機を伺う存在として理解されてきた。創作的脚色を避け、潜伏・変化・待ち伏せという行動特性を核に再構成する。
出典情報
種類全体の出典primary
古今著聞集
著者: 橘成季
年代: 建長6年(1254年)
出版社: (鎌倉中期の説話集)
種類全体の出典primary
今昔百鬼拾遺
著者: 鳥山石燕
年代: 安永10年(1781年)
出版社: (江戸期の妖怪画集)
種類全体の出典primary
鬼童丸(歌川国芳)/袴垂保輔鬼童丸術競図(月岡芳年)
著者: 歌川国芳・月岡芳年
年代: 江戸後期〜明治
出版社: (浮世絵)
種類全体の出典primary
前太平記
著者: (作者未詳、江戸前期成立)
年代: 元禄年間(17世紀後半)
出版社: (軍記物語)
性格
執念深く狡猾
相性
武勇に優れた武士と相剋し、計略を好む
能力・特技
弱点
用心深い相手には計略を見破られる, 弓矢・白刃による急襲に脆い
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
3.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
牛を殺し腹中に潜む待ち伏せの計略が中心で、狡猾な攪乱性が高い。
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
牛皮・獣体への潜伏や擬態を用いる変化性がある。
夜話度
1.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
雪の市原野や待ち伏せの暗い気配はあるが、夜限定ではない。
情の深さ
2.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
父の仇説や頼光一行を狙う筋があり、標的への執念が強い。
結界強度
2.0high: 律 low: 流
📝 メモ
市原野、鞍馬道、雲原など鬼退治譚の山野境界に結びつく。
表舞台圧
2.0high: 表 low: 影
📝 メモ
牛胎から現れ頼光へ斬りかかる剣豪鬼として、露見後の圧が強い。
妖怪相性診断
喜び
2.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
歓楽や愉悦の表現は希薄。獲物を狙う執念が中心。
怒り
7.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
捕縛後の脱出と報復、露見後の猛攻など激しい攻撃性が目立つ。
慈悲深い
1.0慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲の行為の記録なし。復讐・待ち伏せの側面が主。
憂鬱
3.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
憂いの内面は伝承に乏しいが、潜伏・待機の陰性さをわずかに反映。
静寂
2.5内なる平静の程度
📝 メモ
用心深く潜むが内的平静というより執念と焦燥が前面。
いたずら好き
1.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
悪戯的ではなく実利的な奇計。遊戯性は低い。
やさしい
0.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
執念深く狡猾で、人を襲う側。親和・温情の描写は乏しい。
厳格
6.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
計略志向で規律的な用心・執拗さはあるが、道徳的厳格さではないため中程度。
守護的
0.5他者を守る傾向
📝 メモ
守護の動機は見られず、むしろ討伐対象として描かれる。
神秘的
7.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
牛体内潜伏・変化術・気配遮断など怪異性が強く、図像化でも秘術性が強調される。
霊性の深さ
4.0精神的境界の深さ
📝 メモ
比叡山稚児出の伝もあるが霊的修行の深さより怪力・変化の術が中心で限定的。
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