魔を祓い、災いを退ける ── 大陸より渡来した除災の霊獣たち辟邪の霊獣古くより中国大陸では、妖異・疫鬼・凶事を退ける力をもつ霊獣や神が信じられ、その図像や信仰は仏教・陰陽道とともに日本へ渡来した。天下の妖怪をことごとく知り尽くす瑞獣・白沢、鬼を捕らえ食らう辟邪神・鍾馗、宮中の追儺で疫鬼を祓う方相氏、そして悪夢を喰らう獏 ── いずれも魔を寄せつけぬ守りの力ゆえに、護符や瓦、絵馬、枕辺の意匠として人々の暮らしに取り入れられた。ここに集うのは、恐れの対象ではなく、災いから人を守るために描かれ、祀られた辟邪の霊獣たちである。白沢鍾馗方相氏獏