山童 山と川を去来する九州の山の童・山童
稀少
河童が山に移り変じた一つ目の山の怪

山童山と川を去来する九州の山の童・山童

やまわろ

山野の怪
🏞️ 九州の山間部 (筑前・五島列島・肥後・日向) の山中と、彼岸には川辺。

詳細説明

山童は、九州の山地に固有の山の怪でありながら、河童と一身二相をなす点に最大の独自性を持つ。寺島良安が『和漢三才図会』で筑前と五島に山童の生息を記したのは、近世の知識人が西国山間の異形伝承を博物学の枠に取り込んだ証であり、五島列島が早くから山童伝承の地として名指されたことを示す。

去来信仰では、春秋の彼岸を境に川の河童と山の山童が入れ替わるとされ、これは農耕暦・水神信仰と山の神信仰が一つの存在像に結晶したものと考えられる。樵への助力と駄賃の握り飯、相撲好き、塩や蟹を好む食性、犬耳・赤髪・一つ目という異形は、いずれも和漢三才図会や九州各地の口碑に裏づけられる。海と山に囲まれた五島の暮らしのなかで、山童は河童(ガータロー)と分かちがたく語られ、水辺と山地を貫く土地の霊性を体現する存在となった。

出典情報

種類全体の出典
primary

ガラッパ・河童・山童 (怪異・妖怪伝承データベース)

著者: 国際日本文化研究センター

年代: 現行

出版社: 国際日本文化研究センター

信頼度: B
関連度:

種類全体の出典
primary

山島民譚集

著者: 柳田國男

信頼度: A
関連度:

種類全体の出典
primary

和漢三才図会 (寺島良安 1712)

著者: 寺島良安

年代: 1712

出版社: 杏林堂

信頼度: A
関連度:

種類全体の出典
primary

山童

出版社: ウィキペディア日本語版

信頼度: medium
関連度:

性格

悪戯好きで気まぐれ。相撲を好み、樵を助ける一方、約束を違えると祟る。山と川を彼岸ごとに行き来する季節の霊。

相性

河童(ガラッパ・ガータロー)と表裏一体。山精や一本だたらと一つ目・一本足の像を共有する。

能力・特技

相撲の怪力
山と川を彼岸ごとに去来する変化
樵仕事の助力
人への憑依

弱点

頭の皿(河童相の名残)の水を失うと力が衰える。約束を守らせれば従う。

診断評価

🔮

妖怪相性診断

喜び
6.0

喜びと楽しさの程度

📝 メモ

相撲を好み、酒や握り飯を喜んで食べるなど、素朴な喜びを表現する

怒り
7.0

怒りの激しさの程度

📝 メモ

約束を違えたり、家を通り道に建てたりすると激しく怒り祟りをもたらす

慈悲深い
4.0

慈悲深さの程度

📝 メモ

仕事を手伝うのはあくまで報酬(握り飯など)との交換であり、無償の慈悲ではない

憂鬱
2.0

憂鬱で思慮深い程度

📝 メモ

活発でいたずら好きであり、陰鬱で感傷的な性格はあまり見られない

静寂
2.0

内なる平静の程度

📝 メモ

天狗倒しのような怪音を立てたり相撲を挑んだりと、騒がしく活動的である

いたずら好き
9.0

いたずら好きで活発な程度

📝 メモ

相撲を挑み、家畜にいたずらし、無断で風呂に入るなど極めて悪戯好き

やさしい
5.0

やさしく親しみやすい程度

📝 メモ

樵の仕事を手伝うなど親しみやすい一面もあるが、約束を破ると容赦しない

厳格
7.0

厳格で真面目な程度

📝 メモ

約束(握り飯などの報酬)を違えることを絶対に許さないという厳格な一面がある

守護的
6.0

他者を守る傾向

📝 メモ

山仕事の守りとなるとも伝えられ、人間を助けることもある

神秘的
8.0

神秘的で不思議な程度

📝 メモ

河童と一身二相であり、一つ目一本足という特異な姿を持つ

霊性の深さ
7.0

精神的境界の深さ

📝 メモ

春秋の彼岸を境に山と川を行き来し、自然の霊的な循環を体現している

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