
狸囃子本所馬鹿囃子・狸囃子
たぬきばやし
詳細説明
江戸・本所周辺で伝えられた狸囃子の典型。音は笛・太鼓・三味線などが重なったように響き、近づくほど遠のき、路地を曲げると別の方向に移る。水路や堀端で急に途切れる例が多く、風向や地形による音の屈折・反響が民間でもしばしば原因として語られたが、当時は狸の仕業とも理解された。本所七不思議の一つとして見世物や読み物にもしばしば言及され、名は「馬鹿囃子」「狸囃子」と混用される。実体の目撃が伴わない点が特徴で、音のみが主体の怪異として記録的価値が高い。俗信では、追いすぎると道に迷い夜明けに郊外へ出てしまうため、途中で耳を塞ぎ立ち止まると良いとされた。
出典情報
種類全体の出典primary
甲子夜話
種類全体の出典primary
証城寺の狸囃子(童謡)
著者: 野口雨情 作詞・中山晋平 作曲
年代: 1924-1925
出版社: (童謡『金の星』ほか)
種類全体の出典primary
證誠寺の狸囃子伝説
著者: 日本伝承大鑑
出版社: 日本伝承大鑑
性格
人を惑わすが執拗ではないとされる
相性
静かな夜道を歩く者・物音に敏い者と相性悪し
能力・特技
弱点
風向きが一定だと見破られやすい, 夜明けと共に収まる
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
音で方向感覚を乱し、追う者を迷わせる。
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
姿なき音が方向や距離を変えて移動する。
夜話度
3.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
夜明けと共に収まり、夜の堀端や水路で響く。
情の深さ
-1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
執拗ではなく、土地の音怪として淡く惑わす。
結界強度
-1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
音は路地や水路を移り、固定した縄張りを示さない。
表舞台圧
-3.0high: 表 low: 影
📝 メモ
実体を見せず、囃子の音だけが近づくほど遠ざかる。
妖怪相性診断
喜び
6.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
囃子や祭の音色は愉楽性が高く、戯れとしての楽しさがある。
怒り
1.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒りや報復の描写はなく、脅かしも穏やか。
慈悲深い
2.0慈悲深さの程度
📝 メモ
危害は与えないが、迷わせる点から積極的な慈悲は感じにくい。
憂鬱
2.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
憂いを帯びた物語性は薄い。民謡伝承のノスタルジーはあるが主体の感情ではない。
静寂
5.0内なる平静の程度
📝 メモ
夜更けの静けさに溶けるが、実際は賑やかな囃子で静寂を破る側面もあるため中庸。
いたずら好き
8.0いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
人をからかう“馬鹿囃子”としての性格が強く、方向・距離感を弄ぶ典型的ないたずら。
やさしい
4.0やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
人を直接害さず、音で惑わす程度。執拗ではないとされ、脅威性は低い。
厳格
1.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
規律性や戒めの役割は乏しく、気まぐれに現れて惑わすのみ。
守護的
1.5他者を守る傾向
📝 メモ
守護の意図は伝承に見えず、結果的に保護となる行動もない。
神秘的
9.0神秘的で不思議な程度
📝 メモ
実体不明で音のみが主体。所在を掴ませない特性や本所七不思議としての位置づけが強い神秘性。
霊性の深さ
6.5精神的境界の深さ
📝 メモ
実体なき音の怪として境界性が高く、寺伝説や七不思議との結節で霊的主題は中程度以上。
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