
置行堀本所堀の魚奪い・置行堀
おいてけぼり
詳細説明
江戸低湿地の堀や用水に付随する怪異として語られ、豊漁への戒めと水域のタブーを示す民俗的装置と解される。主体は特定の姿を持たず、声のみが聞こえることが多いが、地域により河童や狸など既存の動物変化へ同定される。舞台は本所の錦糸堀・仙台堀・隅田川沿いが中心で、亀戸・堀切・川越にも派生がある。典型は「大漁—退去時の声—魚の喪失」の三段で、魚を分け与える・数匹を放つと難を避けるとする作法譚が付随する。寛政年間頃の奇談集や地元伝承に見え、後世は落語化して定着した。自然音や動物の振る舞いが怪異の素材となり、堀の管理や共有資源の規範を象徴する語りとして機能した。
性格
執着深く寡黙、境界を侵す者に厳格
相性
水辺の禁忌・分配の作法を守る者とは軋轢が少ない
能力・特技
弱点
魚を逃がす・分け与えるなどの作法順守, 水辺から速やかに離れること, 群れて騒がないなどの慎み
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
釣果を奪い金縛りや道迷いを誘う
変化適応
1.0high: 化 low: 定
📝 メモ
正体が河童、狸、ムジナなどに揺れ、声と消失で現れる
夜話度
1.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
堀の怪談として夜の気配はあるが、時刻限定は薄い
情の深さ
2.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
持ち帰ろうとする魚に「置いていけ」と執着する
結界強度
3.0high: 律 low: 流
📝 メモ
本所の堀や水路で魚の分配作法を守らせる
表舞台圧
-2.0high: 表 low: 影
📝 メモ
水中から声だけが響き、魚籠の魚が消える
妖怪相性診断
喜び
1.5喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜びや陽性の描写は乏しく、楽しさより戒めが中心。
怒り
6.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
無視や欲張りに対して金縛り・道迷いなどの報いを与える。常時激昂ではないが怒りの制裁性は中程度以上。
慈悲深い
3.0慈悲深さの程度
📝 メモ
情けをかけるよりも規範の強制。供与や放流を促す点で最低限の共存配慮がある。
憂鬱
4.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
静かな低い声や江戸低湿地の陰影が漂うが、憂愁を前面に出す描写は限定的。
静寂
5.5内なる平静の程度
📝 メモ
寡黙で声のみ、静かに規範を告げる性質は一定の静けさを持つが、違反時は乱す。
いたずら好き
3.0いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
魚を奪う・道迷いを起こす点に軽いいたずら性もあるが、狙いは躾と禁忌遵守で遊戯性は低い。
やさしい
2.0やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
基本は威嚇と取り上げで人に優しくない。作法を守れば害を避けられる点をわずかに加点。
厳格
8.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
境界・分配の作法に厳格で、違反者に明確な制裁を科す。性格設定にも“厳格”とある。
守護的
6.5他者を守る傾向
📝 メモ
水域のタブー・共有資源の規範を守らせる面があり、環境や秩序を“守る”機能を持つが、人個人の保護ではない。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
姿を持たず声のみ、正体も河童・狸・カワウソなど諸説で判然としないため神秘性が高い。
霊性の深さ
7.5精神的境界の深さ
📝 メモ
境界侵犯への応答、供犠と分配、共有資源の規範化という民俗的・霊的テーマが濃い。
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