
絹狸八丈絹を纏う狸・絹狸
きぬたぬき
詳細説明
絹狸は版本に端を発する見立て妖怪で、八丈絹(黄八丈)と狸譚の語彙を折り重ねた図像的創作と位置づけられる。石燕の作例では絹の意匠をまとった狸が描かれ、添文により八丈の名と化け狸の俗説が想起される構成となる。民俗資料に独立の口承は乏しく、のちの解釈で砧の音や布打ちの所作が付与されるが、いずれも図像の読み替えの範疇にある。したがって、性質は物の霊や見立ての付喪的性格に近く、実地の怪異というより版本文化における言葉遊びと意匠の結晶とみなされる。描写上は黄八丈の縞をまとい、人前に姿をさらすよりも夜陰に布を打つ音で存在を示すとされるが、あくまで解釈的付会であり、確定的な像は定まらない。
出典情報
種類全体の出典primary
画図百器徒然袋
著者: 鳥山石燕
年代: 1784
出版社: (天明4年・付喪神絵本)
性格
おどけた風
相性
織物や言葉遊びにまつわる話題と相性がよい
能力・特技
弱点
実地伝承の欠如による不詳, 図像以外の証言に乏しい
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
狸の見立てと音の怪があり、悪戯的な言語遊戯が核である
変化適応
3.0high: 化 low: 定
📝 メモ
絹布と狸を掛け合わせた付喪神的変化で成立する
夜話度
1.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
付喪神系の怪だが、夜行の明示は弱い
情の深さ
0.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
八丈絹や語呂に関わるが、人への執着は示されない
結界強度
-1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
版本と言説空間の妖怪で、土地の掟や縄張りは乏しい
表舞台圧
1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
絹布と狸が一体化した図像として現れるが伝承は薄い
妖怪相性診断
喜び
6.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
言葉遊びとおどけた性質から愉楽性は中程度。
怒り
1.5怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒りを示す要素はなく、音でからかう程度。
慈悲深い
3.0慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲の行為は不詳。害が少なく温和だが積極的慈悲は見えない。
憂鬱
3.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
夜陰に音だけ残す解釈に幽けき情はあるが中心的性質ではない。
静寂
5.5内なる平静の程度
📝 メモ
静かに布を打つ音の怪として穏やかな印象もあるが、戯画性が混じる。
いたずら好き
7.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
語呂・見立て・化け狸の悪戯性が強い。
やさしい
6.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
おどけた風で害意は薄く、布を打つ音の怪程度で人畜無害と解されやすい。
厳格
2.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
規律性・教訓性は低く、戯れが主。
守護的
2.0他者を守る傾向
📝 メモ
守護譚は皆無で、防衛的・加護的機能は伝わらない。
神秘的
7.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
見立て起源で正体不定、図像と語呂の曖昧さが神秘性を生む。
霊性の深さ
5.0精神的境界の深さ
📝 メモ
付喪神的寓意で一定の霊性はあるが、実地伝承に乏しく深奥までは至らない。
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