
鐙口戦場跡の鐙・鐙口
あぶみくち
詳細説明
鳥山石燕『百器徒然袋』の図像解釈に基づく鐙口像。形状は古びた鐙に眼と口が生じ、地に転がる、あるいは紐を引きずる姿で表される。能『朝長』の詞書引用により、戦場や落武者の情景が背後にあると読まれるが、行動や被害の具体は伝えられない。付喪神譚の一般則にならい、長年用いられた道具が打ち捨てられたことへの怨嗟・未練が姿を取ると解される。江戸の随筆類が説く「器物を大切にせよ」という教訓的意匠とも親和的で、『徒然草』第186段の馬具注意の文脈が図版の対置(鞍野郎と並置)に反映したと考えられる。水木しげるの解説に見られる「主を待ち続ける」像は近代的再話であり、古資料に確証はないため本バージョンでは採らない。実見伝承の所在は不詳で、地域特定は行わない。
出典情報
種類全体の出典primary
画図百器徒然袋
著者: 鳥山石燕
年代: 1784
出版社: (天明4年・付喪神絵本)
性格
寡黙で執着深い
相性
馬具や武具を粗略にする者と不仲
能力・特技
弱点
丁重な供養や修理・再利用, 清祓・塩や火による清め, 長く放置されないこと
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
0.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
不安や後悔を喚起するが、害と守護のどちらにも強く振れない
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
鐙という馬具に目と口が生え、器物から妖怪へ変じる
夜話度
2.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
夜更けに金属音を鳴らす解釈的再現がある
情の深さ
2.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
戦場に打ち捨てられた馬具の怨念や執着が顕在化する付喪神
結界強度
1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
戦場跡、納屋、厩、古道具の場に寄るが、強い縄張りではない
表舞台圧
-1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
鐙に目口が生えた姿や夜更けの金属音で示すが、寡黙で正面性は弱い
妖怪相性診断
喜び
1.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜悦要素はほぼ皆無。感情トーンは沈鬱・未練寄り。
怒り
6.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
粗略への怨念が動機。激烈な害は示されないが怒りは基調。
慈悲深い
3.0慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲の描写はないが、丁重な扱いで鎮まる点に僅かな和解余地。
憂鬱
8.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
遺棄・未練・戦後の余情が強く、憂愁のイメージが前面。
静寂
4.5内なる平静の程度
📝 メモ
寡黙で静物的だが内面は未練を帯びるため安寧は中程度。
いたずら好き
1.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
悪戯性は乏しく、せいぜい金属音や帯の自動運動程度で遊興性は低い。
やさしい
2.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
怨嗟と執着が主題で親和性は低い。直接的加害は不明だが、親しみやすさは乏しい。
厳格
7.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
道具を大切にせよという規範を体現し、粗略に厳しく反応する像。
守護的
2.0他者を守る傾向
📝 メモ
守護の逸話はなく、むしろ粗略への反応主体。教訓性はあるが保護的傾向は弱い。
神秘的
7.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
付喪神としての発現や能詞書との連関など象徴性が強く、不思議さが高い。
霊性の深さ
7.0精神的境界の深さ
📝 メモ
付喪神観・能引用・戦場記憶の層が重なり象徴的深みがあるが具体伝承は薄い。
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