ことふるぬし
石燕が『百器徒然袋』で示した標準像。筑紫箏が長年打ち捨てられ、音色を理解されぬ嘆きから霊性を帯び、夜陰に姿を現す。胴体は古箏そのもので、割れや欠けが口となり、節目が目に見立てられる。絃は切れ乱れて髪状に垂れ、わずかに掻き鳴らすだけで湿りを帯びた音を立てるという。図像上は同見開きに琵琶の付喪神「琵琶牧々」が配され、楽器妖怪の連関が意識される。伝承上の固有の名所や人物との直接的な結び付きは確認されず、器物霊観に基づく寓意的存在として理解されるのが妥当である。
恨み深いが寂しがり
古道具や楽器に情をかける者と相性が良い
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調弦と修繕により鎮まる, 丁重な供養・焼納, 強い光で姿を保ちにくい