都萬神社つまじんじゃ

都萬神社に伝わる妖怪 1 体。その土地に根ざした物語と伝承地を辿ります。

別称: 都万神社 / さいまんさま
  • 木花咲耶姫

    木花咲耶姫

    神格

    このはなのさくやびめ

    桜花の国母神・木花咲耶姫

    神霊・神格都萬神社 (現·宮崎県西都市妻) / 日向国

    木花咲耶姫は、 日本神話のなかで「美と生命の有限性」 を一身に体現する女神である。 永遠を象徴する姉·石長比売と対をなし、 散るがゆえに美しい桜花として人間の寿命の起源を背負う。 一夜の懐妊を疑われたとき、 彼女は弁明ではなく行動を選んだ ── 戸のない産屋を土で塗り塞ぎ、 自ら火を放ち、 燃える炎のなかで三柱の御子を産み落とすことで潔白を証した。 この火中出産の凄絶さこそが、 安産·火防·五穀豊穣を司る女神としての信仰の核にある。 日向国の都萬神社では邇邇藝命と結ばれた「妻」 の地として、 また三皇子に甘酒を授けた母として祀られ、 のちに富士山の鎮護神·浅間大神として全国一三〇〇社に広がった。 花の儚さと炎の烈しさ、 そのどちらも併せ持つ点に、 この女神の比類なき魅力がある。