ぬらりひょん
ぬらりひょん
妖怪総大将のぬらりひょん
人妖・半人半妖秋田県湯沢市稲庭町沢口(化物坂の地域記録)
大きくふくらんだ頭をもつ老人は、江戸の妖怪画では名と姿を中心に現れる。1737年の『百怪図巻』、1776年初刊の『画図百鬼夜行』に描かれた無言の姿は、後世の想像力を誘い続けた。 1929年の「怪物の親玉」像、1972年の忙しい家へ上がり込む老人像、そしてテレビアニメで一派を率いる敵役へ。ぬらりひょんは、出版と映像のなかで役割を増やし、「妖怪総大将」という現代の代表像を得た。古典の余白と近現代の大胆な物語化を、どちらも楽しめる妖怪である。