伝説
伝統妖怪

ぬらりひょん

ぬらりひょん

又称・別名
滑瓢(ぬらりひょん)
カテゴリ
人妖・半人半妖
性格
謎めいていて飄々としており、つかみどころがない
起源
日本各地 (岡山備讃灘等・妖怪総大将とも)
  • 備讃灘 (玉状ぬらりひょん)(岡山県 玉野市沖)
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子供向け
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お子様にも分かりやすくぬらりひょんについて説明したページもご用意しています。

基本説明

ぬらりひょんは、頭が大きく後方へ長く伸び、上品な羽織をまとう老人の姿で描かれる妖怪である。初出は鳥山石燕の『画図百鬼夜行』(安永5年・1776)で、そこには絵があるのみで解説文は付されておらず、何をする妖怪なのか正体は不明のまま伝わってきた。今日広く知られる「妖怪の総大将」という性格づけは古典の伝承ではなく、昭和の妖怪本が後から与えた設定である点に注意が必要とされる。岡山県備讃灘沿岸には、海上に現れる海坊主の一種を「ぬうりひょん」と呼ぶ別系統の伝承もあり、石燕の図像とは本来別物と考えられている。

民話・伝承

石燕の『画図百鬼夜行』や、それに先行する佐脇嵩之『百怪図巻』では、ぬらりひょんは名と図のみで素性が語られず、正体の定まらない妖怪であった。「家に勝手に上がり込み、誰にも気づかれぬまま茶をすする」といった説明は、藤沢衛彦が昭和初期(1929年刊『妖怪画談全集』)に石燕の図へ付した解説に由来するとされ、ここで初めて妖怪の親玉めいた含みが生じた。さらに戦後、佐藤有文の妖怪図鑑や水木しげるの著作が「妖怪の総大将」として描き、テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第3シリーズ・1985年〜)で鬼太郎の宿敵・妖怪軍団の首領として登場したことで、この像が決定的に広まった。すなわち「総大将」は近代以降の付会であり、古典の石燕が描いたのはあくまで正体不明の老人妖怪である、という区別が重要である。

妖怪カード2

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徹底解説

妖怪の総大将とも言われる謎多き存在。人の家に入り込んでも誰にも気づかれない不思議な力を持つ。その飄々とした態度の裏には深い知恵と洞察力が隠されており、妖怪界のバランスを保つ重要な役割を担っている。掴みどころがないようでいて、実は最も人間を理解している存在かもしれない。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

性格
謎めいていて飄々としており、つかみどころがない
相性
自由を愛し、型にはまらない生き方を好む人
能力・特技
透明化空間移動記憶操作妖怪統率
弱点
正体を明かすことを嫌う
生息地
どこでも、どこにでも

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出典・参考文献

4
  1. 画図百鬼夜行鳥山石燕(安永5年(1776年)) [図像資料]
  2. 百怪図巻佐脇嵩之(元文2年(1737年)) [図像資料]江戸中期(1737年)成立、佐脇嵩之による全30体の妖怪図を収めた標準的妖怪絵巻。後世の妖怪画研究における重要資料。
  3. 妖怪画談全集 日本篇藤沢衛彦(中央美術社, 昭和4年(1929年)) [reference]民俗学者・藤沢衛彦が石燕らの妖怪画に解説を付した集成。ぬらりひょんを「化物の親玉」風に説いた早い例とされ、後の『総大将』像の起点となった。
  4. 日本妖怪図鑑佐藤有文(立風書房, 昭和47年(1972年)) [reference]昭和の児童向け妖怪図鑑。水木しげるの著作とともに、ぬらりひょんを『妖怪の総大将』として描き、現代の通俗的イメージを広めた。

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