
送り提灯本所夜道の先導灯・送り提灯
おくりちょうちん
詳細説明
江戸本所界隈で語り継がれた送り提灯は、夜道の安全と不安のはざまに生じる怪火として理解されてきた。灯は人の歩みと呼吸に合わせるように揺れ、距離を保って先導するが、決して触れられない。時に背後や脇から現れて方向感覚を乱し、音を伴う場合は「送り拍子木」と呼ばれる別名で記録される。石原割下水の「提灯小僧」は姿形のない小田原提灯の灯が四方に回り、近づくと消える挙動を示し、送り提灯と同一の怪異と見なされる。向島では「送り提灯火」と称し、足元を照らし無事を助けると解され、牛島明神への奉納習俗と結びついた例もある。総じて直接の害は少ないが、道迷いを誘うため、地元では不用意に追わず、一定の距離を保ってやり過ごす、あるいは社寺に一礼し加護を請うといった対処が語られている。
性格
人をからかい導くが執拗で気まぐれ
相性
独り歩きの旅人や帰り人に関与しやすい
能力・特技
弱点
追わずに立ち止まると遠ざかる, 社寺での一礼や祈念で関与が薄れる, 複数人で灯りを持つと寄り付きにくい
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
接近すると消え再点灯し、前後左右へ位置を移して夜道の人を翻弄する
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
怪火の位置を自在に移し、消灯と再点灯で姿を変えるように惑わす
夜話度
3.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
本所の夜道で灯りとして現れることが伝承の核
情の深さ
1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
人をからかい導く執拗さはあるが、特定の相手への深い情念ではない
結界強度
2.0high: 律 low: 流
📝 メモ
本所割下水や向島周辺の道行きに結びつく土地性が強い
表舞台圧
-1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
ゆらめく提灯火だけが先導し、本体を見せず近づくと消える
妖怪相性診断
喜び
5.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
からかい・弄びの性格が示され、遊興的側面が中程度に見られる。
怒り
1.5怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒りや攻撃性の記述はほぼなく、執拗さはあるが激怒とは無縁。
慈悲深い
3.5慈悲深さの程度
📝 メモ
害意は薄いが積極的に救う慈悲性は乏しい。局地的に加護伝承があるためゼロではない。
憂鬱
2.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
憂鬱・悲哀の要素は伝承に乏しい。
静寂
6.0内なる平静の程度
📝 メモ
ゆらめく灯として静かな佇まいだが、位置を翻す挙動は静寂さをやや損なう。
いたずら好き
7.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
追えば消え、離れれば現れるなど典型的ないたずら性。提灯小僧・送り拍子木系と同質。
やさしい
4.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
直接害は少ないが、人を翻弄し道迷いを誘う性質が主体。向島の加護的例はあるが全体として親和的とは言い難い。
厳格
2.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
規律性や戒めの厳格さは見られず、気まぐれが強調される。
守護的
4.0他者を守る傾向
📝 メモ
向島では足元を照らし加護と解される例があるが、基本は惑わせる先導で守護目的は限定的。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
触れられず消えては現れる怪火で、音のみの派生もあり不可思議性が高い。本所七不思議の一つでもある。
霊性の深さ
6.5精神的境界の深さ
📝 メモ
社寺への一礼で弱まる、牛島明神への奉納など宗教的文脈と接続。怪火・付喪神系の境界的存在として中程度以上の霊性を示す。
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