人魚と不老不死譚
人魚肉が連結する古代~現代の不死譚

人魚と不老不死譚

日本書紀推古 27 年 (619) 近江·摂津の最古記録から幕末アマビエ系譜まで多層に変遷した人魚 (ningyo) と、 その肉を食して 800 歳まで生きた八百比丘尼 (yao-bikuni) の二者を束ねる。 「父が異界で得た人魚肉を娘が知らずに食べる」 受動的不死譚を中核に、 古代~中世 (凶兆)·江戸期 (偽人魚ミイラ·西洋型美女化)·幕末 (姫魚予言獣·アマビエ系譜) の人魚像変遷と、 若狭空印寺の入定洞·全国 166 伝承の八百比丘尼譚が結合する。 「不死は祝福か呪縛か」 という普遍的問いを日本民俗が独自に展開した稀有な譚系。