甲賀三郎 地底を巡り蛇身となった諏訪明神・甲賀三郎
伝説
中世諏訪縁起の蛇身英雄

甲賀三郎地底を巡り蛇身となった諏訪明神・甲賀三郎

こうがさぶろう

人妖・半人半妖
🏞️ 近江国甲賀郡、蓼科山の穴、諏訪大社上社・下社、諏訪湖周辺

詳細説明

甲賀三郎の面白さは、単なる英雄譚ではなく、諏訪明神の起源を「地下へ落ちた人間の帰還」として語る点にある。古事記の建御名方神が国譲り神話の敗者として諏訪へ退く神であるのに対し、甲賀三郎は近江から信濃へ入り、蓼科山の穴から地下世界へ落ち、蛇体となって戻ってくる。諏訪の神は天から降りるだけでも、中央神話から来るだけでもない。山の穴、地下の国、蛇の身体を通って現れる。この筋立ては、諏訪信仰の水・山・龍蛇・狩猟・神仏習合を一つの物語に束ねている。建御名方神を祭神として見るページとは別に、甲賀三郎を立てる意味はここにある。

出典情報

種類全体の出典
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『魚服記』の素材--『甲賀三郎』をめぐって

著者: 青木京子

年代: 2001

出版社: 佛教大学大学院紀要29

信頼度: A
関連度:

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甲賀三郎窟物語

著者: 竹田出雲、文耕堂

年代: 1735

出版社: 山本九右衛門ほか

信頼度: B
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神道集

著者: 安居院作、貴志正造訳

年代: 1967

出版社: 平凡社・東洋文庫94

信頼度: A
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primary

諏訪信仰の中世:神話・伝承・歴史

著者: 福田晃、徳田和夫、二本松康宏編

年代: 2015

出版社: 三弥井書店

信頼度: A
関連度:

種類全体の出典
primary

『熊のジョン』を媒介とした『ベーオウルフ』と話型AT301『甲賀三郎伝説』との関連について

著者: 多ヶ谷有子

年代: 2012

出版社: 関東学院大学文学部紀要126

信頼度: B
関連度:

性格

勇敢で執念深い探索者。肉親の嫉妬に落とされても地底を進み続け、蛇身となっても諏訪へ帰る力を失わない。

相性

建御名方神、諏訪大社、蓼科山、御左口神、洩矢神、龍神・蛇神、地底異郷譚と強く響き合う。

能力・特技

地底異郷を踏破する
蛇・龍の姿へ変じる
諏訪明神と重ねられる
上社・下社の夫婦神話を結ぶ

弱点

古事記系の建御名方神とは別系統の中世縁起なので、同一神として単純化すると誤解が出る。

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