龍頭の淵りゅうとうのふち

龍頭の淵に伝わる妖怪 1 体。その土地に根ざした物語と伝承地を辿ります。

別称: 竜頭の淵
  • はんざき大明神

    はんざき大明神

    稀少

    はんざきだいみょうじん

    龍頭の淵の祟り神・はんざき大明神

    水の怪美作国湯原 (現·岡山県真庭市湯原温泉) /龍頭の淵 (旭川)

    美作の地誌『作陽誌』が記す実在感の強い退治譚を核とする、半人半妖ならぬ「半神半獣」の怪である。生物としてのオオサンショウウオは旭川水系に実在する特別天然記念物であり、その異形と長命が「半分に裂いても死なぬ」という不死の想像をかきたて、巨大化した姿が龍頭の淵の主として畏怖された。退治された個体の祟りが三井家を絶やしたという因果は、勝ち得た退治者すら破滅させる害獣の怨念を語り、最終的に祠へ祀ることでしか鎮まらなかった。妖怪退治譚·祟り譚·神格化譚·祭礼縁起が一つに結ばれた稀有な構造をもち、湯原温泉のはんざきセンターでは今も生きたオオサンショウウオが保護·展示され、伝説と実在が地続きに残る土地である。