
鍾馗鬼を踏み伏す魔除け・鍾馗
しょうき
詳細説明
鍾馗は、唐代の逸話を基盤に東アジアへ普及した魔除けの神格で、日本では主に厄除け・疱瘡除けの効験で受容された。図像は長鬚の武人風で、官服に冠を戴き、大きな眼で睨み、片手または両手に剣を持つ。しばしば小鬼を追捕・踏みつけ・袋に詰める姿で描かれる。年頭や端午に掛け軸・幟・屏風として飾られ、町家では屋根の隅や軒先に瓦製像を据える例が多い。日本での最古級の例は平安末の辟邪絵に遡り、室町以降は画題として定着、江戸後期には五月人形化も見られる。像や画は玄関・門・座敷の上座に掛け、疫神・邪霊の侵入を防ぐと信じられた。現代の社祠は限定的だが、近世以来の民間信仰として地域的に継承され、屋根上の鍾馗像は近畿から中部にかけて現在も確認できる。能力は「睨み」と剣勢による邪鬼退散に象徴化され、薬害・流行り病を祓う護符的な機能を担う。
出典情報
種類全体の出典primary
京の鍾馗さん(屋根の鍾馗瓦の民俗)
著者: (京都の町家民俗・口碑)
年代: 江戸後期以降
出版社: (三条の薬屋の鬼瓦由来譚など、京都・近畿の屋根像習俗)
種類全体の出典primary
夢渓筆談(補筆談)
著者: 沈括
年代: 北宋・元祐年間(1086-1093)ごろ
出版社: (鍾馗説話の現存最古級の記録。玄宗の瘧病・呉道子図を載せる)
種類全体の出典primary
天中記(引『唐逸史』)
著者: 陳耀文 編
年代: 明・万暦17年(1589)ごろ
出版社: (『唐逸史』の鍾馗説話を収め、終南進士・落第自害の筋を定型化)
性格
剛毅・義に厚い
相性
悪疫・邪鬼を忌避し、人々の門戸を守護する
能力・特技
弱点
信仰・作法を欠くと効験が薄い, 図像・像が破損すると霊験が弱まるとされる
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
-3.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
邪鬼・疫神を退け、家門の魔除けや病気平癒を担う辟邪の守護神
変化適応
0.0high: 化 low: 定
📝 メモ
夢に現れる逸話はあるが、図像・像としての固定した守護姿が主となる
夜話度
0.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
屋根上や掛幅、端午や年末年始の信仰対象で、夜に限定されない
情の深さ
1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
家門や学業の祈願対象として人に応じるが、個人への情念より守護職能が中心
結界強度
2.0high: 律 low: 流
📝 メモ
町家屋根上、門符、座敷の像として家の境を守る
表舞台圧
3.0high: 表 low: 影
📝 メモ
濃い髭と剣で鬼を睨み踏み伏す図像が強く、疫鬼退治の威を正面に示す
妖怪相性診断
喜び
2.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
祝祭で飾られるが、表情は厳めしく喜悦の情は前面に出ない。
怒り
8.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
鬼を睨み斬る怒りの相が中心。邪悪に向けた義憤として強い。
慈悲深い
6.5慈悲深さの程度
📝 メモ
人々の病苦・災厄から救う慈悲は強いが、表現は威圧的で直接的な情愛描写は少ない。
憂鬱
3.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
憂いの情は主要モチーフではない。歴史的背景に病厄はあるが、像自体は憂愁より闘志。
静寂
5.5内なる平静の程度
📝 メモ
剣を帯びつつも鎮座・掛幅として静的に守護する側面があり中庸。
いたずら好き
1.0いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
いたずら性は皆無。小鬼を制する厳粛な守護像。
やさしい
3.0やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
剛毅で鬼を威圧する守護神像であり、親しみやすさより威厳重視。弱者救済はするが態度は柔和ではない。
厳格
9.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
官人装束・規範・作法重視で厳格。信仰作法を欠くと霊験が弱まるとされる点も高い。
守護的
10.0他者を守る傾向
📝 メモ
本質が厄除け・疫病除け・門守護で最大級。日本各地で実践的に家門を守る機能を担う。
神秘的
6.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
夢に現れ病を癒す逸話や辟邪の霊験など神秘性は高いが、図像・作法が体系化されており秘儀性は中程度。
霊性の深さ
8.5精神的境界の深さ
📝 メモ
中国由来の辟邪神が日本で民間信仰と図像学として深く定着。疫神観・護符思想に通底し霊性は厚い。
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