しょうき
鍾馗は、唐代の逸話を基盤に東アジアへ普及した魔除けの神格で、日本では主に厄除け・疱瘡除けの効験で受容された。図像は長鬚の武人風で、官服に冠を戴き、大きな眼で睨み、片手または両手に剣を持つ。しばしば小鬼を追捕・踏みつけ・袋に詰める姿で描かれる。年頭や端午に掛け軸・幟・屏風として飾られ、町家では屋根の隅や軒先に瓦製像を据える例が多い。日本での最古級の例は平安末の辟邪絵に遡り、室町以降は画題として定着、江戸後期には五月人形化も見られる。像や画は玄関・門・座敷の上座に掛け、疫神・邪霊の侵入を防ぐと信じられた。現代の社祠は限定的だが、近世以来の民間信仰として地域的に継承され、屋根上の鍾馗像は近畿から中部にかけて現在も確認できる。能力は「睨み」と剣勢による邪鬼退散に象徴化され、薬害・流行り病を祓う護符的な機能を担う。
剛毅・義に厚い
悪疫・邪鬼を忌避し、人々の門戸を守護する
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信仰・作法を欠くと効験が薄い, 図像・像が破損すると霊験が弱まるとされる