申山に現れた三目八面
さんめやづら
本バージョンは土佐国土佐山村高川周辺に残る申山の怪異譚に基づく整理である。三つの目と八つの顔という異相以外は容貌が語られず、遺骸の巨大さのみが強調される点に特徴がある。通行人を襲う山の魔として位置づけられ、在地の有力者による山鎮めと火による退治が物語の核をなす。祓具である御幣が火勢の中で残存したと伝えられ、その痕跡として地名・伝承地名(鎮め石・鎮め所)が言い伝えられる。多頭の蛇に関する同地域の説話群との連想はあるが、直接の同一視は避けられており、三目八面の本体は不詳とされる。山の境界を越える者への禁忌、火と祓いによる鎮静という民俗的主題が読み取れるが、物語の細部(年代・人物比定・儀礼の具体)は伝承上明確ではない。
獰猛・執拗
山林を荒らす者と敵対、山の祟りを畏れる者に警めを与える
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
喜びと楽しさの程度
📝 メモ:
喜びや遊興の側面は伝承にない。
怒りの激しさの程度
📝 メモ:
炎中で暴れた逸話や執拗な性格から怒りが強い。
慈悲深さの程度
📝 メモ:
慈悲の描写はなく、むしろ無差別に襲撃する存在。
憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ:
憂い・思索の描写はなく、悲嘆の要素も乏しい。
内なる平静の程度
📝 メモ:
内的静けさよりも暴威・混乱を示す。
いたずら好きで活発な程度
📝 メモ:
いたずらではなく殺傷的な襲撃が中心。
やさしく親しみやすい程度
📝 メモ:
通行人を襲う獰猛な怪異で、やさしさはほぼ見られない。
厳格で真面目な程度
📝 メモ:
山の境界侵犯に対する制裁という禁忌の厳しさを象徴するが、主体の規範性は不明。中程度に評価。
他者を守る傾向
📝 メモ:
在地では山鎮めの文脈があるが、本人は守護ではなく加害的。禁忌を示す間接的保護性に留まる。
神秘的で不思議な程度
📝 メモ:
三目八面という異相と巨大な遺骸のみが強調され本体不詳。神秘性が高い。
精神的境界の深さ
📝 メモ:
祓い・御幣・山鎮めと結び付く儀礼的背景が濃いが、存在自体の宗教的言説は限定的。
火勢による焼討ち, 祓具(御幣)を立てた鎮めの作法
三目八面と性格や特徴が似ている妖怪たち
💡 相性度は性格や特徴の類似性に基づいて計算されています