本バージョンは土佐国土佐山村高川周辺に残る申山の怪異譚に基づく整理である。三つの目と八つの顔という異相以外は容貌が語られず、遺骸の巨大さのみが強調される点に特徴がある。通行人を襲う山の魔として位置づけられ、在地の有力者による山鎮めと火による退治が物語の核をなす。祓具である御幣が火勢の中で残存したと伝えられ、その痕跡として地名・伝承地名(鎮め石・鎮め所)が言い伝えられる。多頭の蛇に関する同地域の説話群との連想はあるが、直接の同一視は避けられており、三目八面の本体は不詳とされる。山の境界を越える者への禁忌、火と祓いによる鎮静という民俗的主題が読み取れるが、物語の細部(年代・人物比定・儀礼の具体)は伝承上明確ではない。
性格特徴については、獰猛・執拗また、相性の良い人については、山林を荒らす者と敵対、山の祟りを畏れる者に警めを与える
主な能力・特技としては、山中での待ち伏せと襲撃、暗所でも見通す鋭い視覚(伝承上の三目に因むとされる)、強靭な巨体による踏圧・締め付けなどが挙げられます。
一方で弱点もあり、火勢による焼討ち, 祓具(御幣)を立てた鎮めの作法とされています。
主な生息地は土佐国・申山周辺, 山中の谷筋・樹間とされています。
下図は伝承準拠・土佐山申山譚の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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