三目八面
一般
伝統妖怪

三目八面

さんめやづら

又称・別名

みつめはちめん

性格

獰猛・執拗

カテゴリ

怪異・化け物

起源

土佐国(土佐郡土佐山村高川・申山)

基本説明

三目八面は土佐国の申山に棲むと伝わる怪異で、名のとおり三つの目と八つの顔をもつとされた。森村へ向かう通行人を襲って食らったと語られる。姿は詳細不明だが、焼け死んだ遺骸が隣村にまたがるほど巨大であったという。土地では山鎮めの祀所と結び付き、鎮め石・鎮め所の名が残ると伝承される。

民話・伝承

土佐山の豪族・水野若狭守の弟とされる注連太夫が、祓いの御幣を立てて申山に火を放ち、三目八面は炎中で暴れた末に焼死したという。焼亡後も御幣のみは残り、以後その場所は山鎮めの由緒地として語られた。三目八面の体は大きく、隣村へまたがるほどであったとされ、土佐に伝わる多頭の大蛇譚との関連が指摘されるが、詳細は不詳。

徹底解説

三目八面 伝承準拠・土佐山申山譚

本バージョンは土佐国土佐山村高川周辺に残る申山の怪異譚に基づく整理である。三つの目と八つの顔という異相以外は容貌が語られず、遺骸の巨大さのみが強調される点に特徴がある。通行人を襲う山の魔として位置づけられ、在地の有力者による山鎮めと火による退治が物語の核をなす。祓具である御幣が火勢の中で残存したと伝えられ、その痕跡として地名・伝承地名(鎮め石・鎮め所)が言い伝えられる。多頭の蛇に関する同地域の説話群との連想はあるが、直接の同一視は避けられており、三目八面の本体は不詳とされる。山の境界を越える者への禁忌、火と祓いによる鎮静という民俗的主題が読み取れるが、物語の細部(年代・人物比定・儀礼の具体)は伝承上明確ではない。

性格特徴については、獰猛・執拗また、相性の良い人については、山林を荒らす者と敵対、山の祟りを畏れる者に警めを与える

主な能力・特技としては、山中での待ち伏せと襲撃、暗所でも見通す鋭い視覚(伝承上の三目に因むとされる)、強靭な巨体による踏圧・締め付けなどが挙げられます。

一方で弱点もあり、火勢による焼討ち, 祓具(御幣)を立てた鎮めの作法とされています。

主な生息地は土佐国・申山周辺, 山中の谷筋・樹間とされています。

下図は伝承準拠・土佐山申山譚の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。

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