
白沢万事を見通す瑞獣・白沢
はくたく
詳細説明
白沢の像は時代・典籍で相違がみられる。『三才図会』や『和漢三才図会』では白い獅子状の瑞獣として描かれ、治世の清明を象徴する。江戸の絵師・鳥山石燕は額上に眼を加えるなど多眼表現を用い、災異を見通す象徴性を強めたが、古図では通常の二眼の例もある。白沢図は辟邪絵として門戸や携行品に刷られ、旅の道中・疫病流行時に守護を願って掲げられた。皇帝行列の旗や社寺の板戸絵など権威・聖域の護符的意匠にも取り入れられ、日本では日光の社寺絵にも見ることができる。伝承は倫理と防災知の擬人化とも評され、妖異を分類し対処を授ける存在として崇められた。
出典情報
種類全体の出典primary
復元 白沢図 ─ 古代中国の妖怪と辟邪文化
著者: 佐々木聡
年代: 2017
出版社: 白澤社
種類全体の出典primary
旅行用心集
著者: 八隅蘆菴
年代: 文化7年(1810)
出版社: (旅の心得書。白沢避怪図を道中の護符として載せる)
種類全体の出典primary
雲笈七籤(巻百・引『軒轅本紀』)
著者: 張君房 編
年代: 北宋・天禧年間(1017-1021)ごろ
出版社: (道教類書。黄帝と白沢の邂逅伝承を載せる)
種類全体の出典primary
和漢三才図会
種類全体の出典primary
今昔百鬼拾遺
著者: 鳥山石燕
年代: 安永10年(1781年)
性格
博識で寡黙、徳ある者にのみ親和的
相性
徳を重んじ正道を守る者と好相性
能力・特技
弱点
徳なき為政の下では現れにくい, 像のみでは由来不詳の場合、効験が定かでない
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
-3.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
妖異や病災の性質を教え、辟邪護符として災いを祓う
変化適応
-1.0high: 化 low: 定
📝 メモ
九眼の白い神獣として図像は比較的定型で、変化譚は乏しい
夜話度
-1.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
病魔除けや悪夢除けの用法はあるが、本質は昼の瑞祥と知の獣である
情の深さ
-2.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
徳ある者にのみ親和的で、人に執着せず知識を授けて去る
結界強度
1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
護符や図像で災厄の侵入を防ぐが、縄張り守護ではない
表舞台圧
1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
徳ある王の世にだけ姿を現す瑞獣で、常に前面へ出る存在ではない
妖怪相性診断
喜び
3.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜楽よりも教示と鎮護が中心。めでたさは瑞兆としてあるが感情表出は乏しい。
怒り
2.5怒りの激しさの程度
📝 メモ
怒りの逸話は乏しい。懲罰より教示・鎮護が中心で激怒性は低い。
慈悲深い
7.0慈悲深さの程度
📝 メモ
人に対処法を授け救う姿勢は慈悲的。ただし接近は徳に依存し普遍救済ではない。
憂鬱
4.5憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
憂いを帯びた描写は少ないが、災異を見通す賢獣として思慮深さは一定。
静寂
8.0内なる平静の程度
📝 メモ
清明の治世に現れる穏やかな瑞獣で、内的平静・静謐の象徴性が高い。
いたずら好き
1.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
いたずら性は伝承になく、厳粛な護符意匠として位置づく。
やさしい
6.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
教示し守護する瑞獣で害意は薄いが、寡黙で選民的(徳ある者に親和)なため親しみやすさは中高程度。
厳格
8.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
徳ある者にのみ親和、条目で分類し対処を示すなど規範的・厳格。
守護的
9.0他者を守る傾向
📝 メモ
辟邪・病除け・旅の守護として図像が広く用いられ、守護機能が主役。
神秘的
9.0神秘的で不思議な程度
📝 メモ
万物の妖異・病災を知り、多眼など象徴性も高く出現も瑞兆で極めて神秘的。
霊性の深さ
9.5精神的境界の深さ
📝 メモ
神霊的瑞獣で知と辟邪の象徴。典籍・図像を通じ深い霊的知と権威性を帯びる。
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