鳥山石燕の図像に拠る像を基準とする解釈。夜道や辻にて、燃えさかる車輪が低空を巡行し、轂に据わった入道面が通行人を凝視する。視線を合わせたり恐怖に囚われると魂気を奪われ、茫然となると語られる。由来は京都の車輪怪談に遡り、片輪車と素材を共有する可能性が高いが、石燕は入道面を採用し男性像として定着させた。出自は不詳で、怨霊・付喪神・怪火のいずれとも断定できない。対処は戸口に「此所勝母の里」と認めた紙札を貼ること、あるいは直視を避け身を隠すこととされる。地域名や人名を特定する異聞は少なく、古典記録の範囲で語られる素朴な妖怪像が中核である。
性格特徴については、無言・峻烈・執拗また、相性の良い人については、怯懦や好奇で近づく者と相性最悪
主な能力・特技としては、魂魄を弱らせる凝視、火をまとい巡行する、夜間に限り出没し人心を攪乱などが挙げられます。
一方で弱点もあり、戸口の札「此所勝母の里」, 直視を避けられると効果が薄いとされています。
主な生息地は京都市中の辻・通り, 門前や辻堂周辺, 不詳とされています。
下図は伝統図像・石燕系の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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