びっくり!炎の車輪妖怪
輪入道は、炎に包まれた車輪の中に顔が現れる妖怪です。
むかしむかし、京都[と]の*町[まち]に輪[わ]入[にゅう]道[どう]という不思[ふし]議[ぎ]な妖[よう]怪[かい]がいました。その妖[よう]怪[かい]は、夜になると炎に包まれた車輪の中に現れ、人々を驚かせました。
ある夜、小さな女の子が町を歩いていると、突然[とつぜん]空[そら]からびゅうん*と音を立てて車輪が現れました。女の子はびっくりして、どうしようかと困ってしまいました。
女の子はお兄さんに教えてもらったことを思い出しました。「戸口に'此所勝母の里'と書いた紙を貼ると、輪入道は近づけないんだよ」と。すぐに女の子は家に戻り、紙を戸口に貼りました。
すると、不思議なことに、輪入道は遠くへ飛んで行ってしまいました。安心した女の子は、その夜ぐっすり眠ることができました。
それからというもの、町の人々は輪入道を怖れず、みんなで楽しく暮らしました。輪入道も、みんなの笑顔を見て、そっと町を守る妖怪になったということです。
輪入道は夜になると現れます。
この妖怪は怖いようで実は優しい一面を持っています。
戸口に'此所勝母の里'と書くことが大切です。
この物語から、怖いと思うことも、知恵や勇気で解決できることを学べます。困ったときこそ、冷静に考えることが大切です。
夜は家の中で安全に過ごすことが大切です。大人と一緒にいると安心です。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!