応声虫図
おうせいちゅう
江戸期の随筆・説話に拠る応声虫像。高熱と腹部の口状の瘡が特徴で、声は主の言をなぞり、ときに悪罵を発する。飲食を欲し、拒めば熱が募ると記す。治療は祈祷・湯薬が試みられ、なかでも嫌う薬種を選び合わせて飲ませる療法が説かれる。これにより虫が弱り、のちに体外へ出たとする記事が散見される。虫体は蜥蜴に似て角あるものと記す例もあるが、形状は一定せず記述に幅がある。中国説話の応声虫に、日本で知られた人面瘡の観念が重なり、腹に口が開く像が強調されたとみられる。病を見世の興行にかける動きも記録されるが、家の恥を憚って断られたと記す。由来は本草・説話双方にまたがり、医療と怪異の境に置かれた病障として理解されてきた。
執拗で飢えやすいと解される
病障を憂う者には禍、薬術・祈祷には試しを与える
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喜びと楽しさの程度
📝 メモ:
喜びや楽しさを示す要素はほぼない。見世物化の周辺に娯楽性はあるが本人の感情ではない。
怒りの激しさの程度
📝 メモ:
拒食時に悪罵や高熱をもたらすなど攻撃的反応が描かれる。恒常的怒りではないため中高程度。
慈悲深さの程度
📝 メモ:
宿主に配慮する描写はなく、飲食要求と罵声が中心で慈悲性は乏しい。
憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ:
憂鬱さ自体は明確でないが、病障としての陰鬱な雰囲気はある。
内なる平静の程度
📝 メモ:
飢えに敏感で反応的。内的な静けさは低い。
いたずら好きで活発な程度
📝 メモ:
言葉をまねる点に模倣・からかい的側面があるが、遊戯性より病理性が勝る。
やさしく親しみやすい程度
📝 メモ:
執拗で飢えやすく、悪罵も発し宿主を苦しめる描写が多い。親和性は低い。
厳格で真面目な程度
📝 メモ:
規律性や道徳的厳格さは見られず、欲求駆動で行動する。
他者を守る傾向
📝 メモ:
守護的役割は伝わらず、むしろ病障・災いとして語られる。
神秘的で不思議な程度
📝 メモ:
腹から声が応答する怪異、寄生虫譚と人面瘡観念の重なり、本草・説話双方に跨る性格が強い神秘性を帯びる。
精神的境界の深さ
📝 メモ:
祈祷・薬術の境界で扱われ、医療と霊的治療の交錯が語られるため霊性の文脈は比較的深い。
雷丸の服用, 藍の薬効とされるもの, 嫌う薬種の調合
応声虫と性格や特徴が似ている妖怪たち
💡 相性度は性格や特徴の類似性に基づいて計算されています