長慶寺の池を護る蛇王姫
じゃおうひめ
和泉国・長慶寺の池に棲む雌の大蛇として伝わる。多数の蛇を率いることから「蛇王」の称が付され、寺の境内近くで密やかに人々を見守ったという。文政年間頃、住職・鐘山和尚の美しさに心を奪われ、迷い女に化けて寺に入り込む。和尚は挙措を怪しみ刀でこれを斬るが、大蛇は息絶える間際、長慶寺を守護することを誓って没したと語られる。以後、池辺は供養と畏敬の場となり、蛇を害さぬ戒めや雨乞い・五穀の実りを願う祈りと結びついて語られた。名称の由来や称号の序列は明確でなく、各地の蛇王(蛇王権現)信仰の影響が指摘されるにとどまる。池は後年に埋め立てられ、具体的な遺構は見られないが、地域の口承と寺伝の中にその像が保たれている。
誇り高く執心深いが、誓約には篤い
祈りや供養を欠かさぬ者に加護、慢心する者に戒め
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喜びと楽しさの程度
📝 メモ:
喜悦や楽しさの描写はなく、物語は執心と最期の誓約が中心。
怒りの激しさの程度
📝 メモ:
直接の荒ぶりは語られないが、蛇神系は祟りと戒めの側面を持ち、怒りの潜在が示唆される。
慈悲深さの程度
📝 メモ:
加護はあるが慈悲の物語性は薄く、恩恵は信仰と規範順守に対するもの。
憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ:
報われぬ執心と死、後の守護という悔悟・鎮まりの物語構造が哀切を帯びる。
内なる平静の程度
📝 メモ:
死後は鎮守として静まるが、生前は執心的で揺らぎもある。中庸やや高め。
いたずら好きで活発な程度
📝 メモ:
戯れや悪戯の性向は見られず、化けは目的的。
やさしく親しみやすい程度
📝 メモ:
寺を守る誓願はあるが、接近は色欲・執心に基づき、人に親しみやすい描写は少ない。
厳格で真面目な程度
📝 メモ:
誓約と戒めを重んじ、供養や畏敬に応じて加護・戒罰を与える厳格さが強い。
他者を守る傾向
📝 メモ:
臨終の誓い以後は寺の鎮守として加護する性格が強く、蛇を害さぬ戒めと結び付く。
神秘的で不思議な程度
📝 メモ:
女に化ける変化、蛇王として配下を率いる、水辺の守護と雨乞いの霊験など神秘性が高い。
精神的境界の深さ
📝 メモ:
蛇王信仰・雨乞い・五穀成就・鎮守化など民俗信仰の層が厚く霊性が深い。
僧の識破と刀剣による退治, 執心が仇となる
蛇王姫と性格や特徴が似ている妖怪たち
💡 相性度は性格や特徴の類似性に基づいて計算されています