姫路城天守の長壁姫
おさかべひめ
姫路城天守を依代とし、城の鬼門・丑寅方を要とする城郭神的存在として語られる像に拠る。名は「長壁(おさかべ)」のほか小刑部・刑部とも通称があり、近世初頭までは「城ばけ物」として性や姿が一定せず、後に老姫・女怪の像が広まった。由緒は、築城に伴う社の遷座や八天堂の建立と結びつき、城の祭祀秩序に介入する霊力として理解された。人心を見透かし、時に櫛や錣などの実物を証とする怪を示す一方、祈祷や挑発に対し鬼神の大身へと転じる威容も記される。正体は古狐・城の地主神・不詳の姫君霊・人柱譚などが併記され、特定はされない。城主の治政が正しければ鎮護となり、乱れれば祟りをもたらすという、城と共同体の境界を守る霊格としての性格が強い。
気高く冷厳、城主には峻厳だが礼を重んじる
潔白と敬意を示す者には寛容、不敬と驕慢を嫌う
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喜びと楽しさの程度
📝 メモ:
喜悦の描写は乏しく、愉楽より威儀と警告が中心。
怒りの激しさの程度
📝 メモ:
不敬・挑発に報復し鬼神相を示すなど怒りは強いが常時ではない。
慈悲深さの程度
📝 メモ:
櫛を与えるなど恩恵はあるが、基本は功過応報で情けより規範重視。
憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ:
老姫像・人柱や怨霊説が影を落とすが、物語の主調は規範性で中程度。
内なる平静の程度
📝 メモ:
普段は天守に鎮座し秩序を見守る静けさがあるが、干渉で乱れる。
いたずら好きで活発な程度
📝 メモ:
証物手渡しや怪を示す要素はあるが、戯れより示威・訓戒の色が強い。
やさしく親しみやすい程度
📝 メモ:
礼を尽くす者には寛容だが、基本は冷厳で威圧も行うため親しみやすさは低い。
厳格で真面目な程度
📝 メモ:
城主の善悪で吉凶を左右し、礼法と秩序に厳格。
他者を守る傾向
📝 メモ:
城と共同体を守護し、正しき治政には鎮護として働く記述が多い。
神秘的で不思議な程度
📝 メモ:
正体諸説・姿態自在・年一度の対面など神秘性が極めて高い。
精神的境界の深さ
📝 メモ:
城郭神・地主神・人柱・古狐など重層的正体と祭祀介入が示す霊性の深さが顕著。
不詳(礼を失した挑発には報復する), 過度の祈祷干渉を嫌うとされる
長壁姫と性格や特徴が似ている妖怪たち
💡 相性度は性格や特徴の類似性に基づいて計算されています