襟立衣(石燕図意)
えりたてごろも
鳥山石燕『百器徒然袋』の意匠を基調とした再現版。僧衣はくすんだ褐色で重ねが厚く、襟は面前に垂れて嘴めく影をつくる。手には数珠を取り、前には香を焚く具を据える。動作は緩やかで、歩むたび衣擦れが鳴り、香の匂いが淡く漂う。天狗に結びつく示唆は図像の文言にとどまり、直接的な翼や長鼻といった特徴は持たない。付喪神としての自立性を保ち、破れや継ぎ目にも意志が宿ると受け取られる。信仰具への礼を失した場所には現れず、粗略に扱われた法衣や道具の近くで兆しを示すとされるが、害をなすというより畏れを促す存在として理解される。
寡黙で威圧的
法具や聖なる火を尊ぶ者と相性がよい
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
喜びと楽しさの程度
📝 メモ:
喜びや楽しさの描写はなく、厳粛で沈静的。
怒りの激しさの程度
📝 メモ:
怒りを振るう逸話はないが、粗略に対する威圧感や畏れの喚起はある。
慈悲深さの程度
📝 メモ:
数珠で場を鎮めるが、慈悲を前面に出す語りは少ない。
憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ:
静かな哀愁と古びた法衣の来歴が憂いを帯びる印象。
内なる平静の程度
📝 メモ:
動作は緩やかで場を鎮める能力を持ち、内的静けさが強い。
いたずら好きで活発な程度
📝 メモ:
いたずらの要素はなく、厳粛。
やさしく親しみやすい程度
📝 メモ:
寡黙で威圧的とされ、害は少ないが親しみやすさは低い。畏れを促す存在。
厳格で真面目な程度
📝 メモ:
礼を失した場には現れず、法具への礼を重んじる態度から厳格。
他者を守る傾向
📝 メモ:
害をなすより場を鎮める性質と法具を尊ぶ性向から中程度の守護性。直接の加護伝承は乏しい。
神秘的で不思議な程度
📝 メモ:
付喪神かつ天狗ゆかりの示唆、香煙で姿をぼかすなど神秘性が高い。
精神的境界の深さ
📝 メモ:
僧衣・数珠・香炉など法具性と修験・天狗の連関により霊的含意が深い。
火勢の強い炎に近づくことを嫌う, 礼を尽くした僧の読誦には逆らわない
襟立衣と性格や特徴が似ている妖怪たち
💡 相性度は性格や特徴の類似性に基づいて計算されています