鳥山石燕『百器徒然袋』の意匠を基調とした再現版。僧衣はくすんだ褐色で重ねが厚く、襟は面前に垂れて嘴めく影をつくる。手には数珠を取り、前には香を焚く具を据える。動作は緩やかで、歩むたび衣擦れが鳴り、香の匂いが淡く漂う。天狗に結びつく示唆は図像の文言にとどまり、直接的な翼や長鼻といった特徴は持たない。付喪神としての自立性を保ち、破れや継ぎ目にも意志が宿ると受け取られる。信仰具への礼を失した場所には現れず、粗略に扱われた法衣や道具の近くで兆しを示すとされるが、害をなすというより畏れを促す存在として理解される。
性格特徴については、寡黙で威圧的また、相性の良い人については、法具や聖なる火を尊ぶ者と相性がよい
主な能力・特技としては、香煙に紛れて姿をぼかす、衣擦れの音で周囲の注意を惹く、数珠を鳴らし場を鎮めるなどが挙げられます。
一方で弱点もあり、火勢の強い炎に近づくことを嫌う, 礼を尽くした僧の読誦には逆らわないとされています。
主な生息地は堂塔の納所, 山中の修行場, 古寺の衣棚とされています。
下図は石燕図像準拠の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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