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魃 在所に雨を止む・魃
名妖
文献伝承像(人面獣身)

在所に雨を止む・魃

ばつ

神霊・神格🏞️ 剛山(書誌上の地名), 赤水河北方(女神像の幽棲地とされる), 中原周辺(来訪地として記述)

詳細説明

日本に伝わった魃像は、中国後代の記述を踏まえた書誌的受容が中心である。『和漢三才図会』は『三才図会』『本草綱目』『神異経』の旨を引き、魃(ひでりがみ)として、人面獣身で手と足が一つずつ、風のごとく走り、その在所には雨が降らないと解説する。鳥山石燕『今昔画図続百鬼』もこの複合像を図像化し、別名を「旱母」と注した。これらは日本土着の妖怪譚というより、中国古典の災異観と暦応を知識として受容したものに近く、実景の目撃譚よりも、旱魃という現象を象徴化する観念的存在として扱われる。姿形は一定せず、女神像(妭)と獣形像が並存するが、日本の資料では後者が強調される傾向がある。信仰的対応は雨乞い・水神祭など一般的な旱魃対策に準じ、魃そのものを祀る例は典拠上はっきりしない。災厄神としての性格上、近づく地は草木が萎れ、人心も疲弊すると理解された。

性格

寡黙・無情(周囲を乾かす災厄性)

相性

乾きを忌む祭祀・雨乞い儀礼とは不和

能力・特技

周囲の降雨を止める乾燥と高温をもたらす迅速な移動(風のように走る)

弱点

厠に投げ入れると死すとする異本の説話(典拠限定), 水や雨乞いの共同儀礼による忌避観念

診断評価

🔮

妖怪バウンダリー・タイプ指標

いたずら濃度
2.0

high: 戯 low: 護

📝 メモ

周囲を乾かし旱魃をもたらす破壊的な災異性が強い。

変化適応
0.0

high: 化 low: 定

📝 メモ

女神像と人面獣身像が並存するが、伝承上の変身力は明確でない。

夜話度
-3.0

high: 夜 low: 昼

📝 メモ

旱魃・高温・乾燥の妖で、夜より日照りと昼の側へ強く寄る。

情の深さ
-3.0

high: 縁 low: 境

📝 メモ

人に憑く情念ではなく、雨を止める現象として無情に働く。

結界強度
-2.0

high: 律 low: 流

📝 メモ

辺境や剛山などの記述はあるが、流浪する旱魃現象で掟は薄い。

表舞台圧
1.0

high: 表 low: 影

📝 メモ

在所の雨を止める災厄神として影響は大きいが、実体は書誌的で遠い。

🔮

妖怪相性診断

喜び
0.5

喜びと楽しさの程度

📝 メモ

歓喜性は伝承に見えず、災厄性と無情さが強調される。

怒り
6.5

怒りの激しさの程度

📝 メモ

怒りの明示はないが、容赦ない旱魃作用と禍神性から攻撃的・苛烈な印象が強い。

慈悲深い
1.0

慈悲深さの程度

📝 メモ

他者への慈悲の描写がなく、むしろ人心を疲弊させる存在として記述。

憂鬱
5.5

憂鬱で思慮深い程度

📝 メモ

妭が天に帰れず辺境に留め置かれた逸話は宿命的で陰影があるが、日本受容では感情が語られにくい。

静寂
4.0

内なる平静の程度

📝 メモ

寡黙だが、平穏というより乾涸びさせる無情さ。静けさはあるが内的平安とは言い難い。

いたずら好き
0.5

いたずら好きで活発な程度

📝 メモ

いたずら性は皆無。意図的悪戯ではなく災異そのもの。

やさしい
0.5

やさしく親しみやすい程度

📝 メモ

旱魃を招く災厄神で「寡黙・無情」。親和性や優しさはほぼ示されない。

厳格
7.0

厳格で真面目な程度

📝 メモ

自然法則のように一貫して雨を止める厳格な災異性。儀礼にも容赦しない印象。

守護的
1.0

他者を守る傾向

📝 メモ

黄帝に与した起源はあるが、日本での受容では守護より災厄性が前面。保護的側面は極めて弱い。

神秘的
8.5

神秘的で不思議な程度

📝 メモ

女神像と獣形像が並存し、書誌伝来中心で姿が一定せず、能力も超自然的で神秘性が高い。

霊性の深さ
7.5

精神的境界の深さ

📝 メモ

『山海経』起源の女神譚から後代の災異観・暦応思想まで層が厚く、象徴性と霊的解釈の余地が深い。

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