やまおろし
鳥山石燕の図像と注記を基準に再構成した像。頭部はおろし金状で、表面の突起は豪猪の針に喩えられる。名称は「山颪」と記すが、性質は山風そのものではなく、器物(おろし器)と獣的イメージの掛け合わせに由来する観念的怪。周囲に大根やすり鉢などが配されるのは、付喪神的場面設定としての符号であり、特定の害意や功徳は語られない。江戸期の絵画資料に依拠するため地域口承や祀りは伝わらず、後代の解説書で器物変化・語呂合わせの例として紹介されることが多い。
無言寡黙・人に構わず
古道具・台所周辺と縁が深い
評価スコアと信頼度を可視化
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水気に弱く錆びやすいと解される(伝承不詳・解釈), 強い打撃で欠けやすいという器物的脆さ