月を食べる不思議な妖怪
月食にまつわる妖怪で、写真を普通の月に変えたり、夢で昼夜の境目を曖昧にします。
むかしむかし、現代の*都市[とし]に住む不思議な*妖[よう]怪*[かい]がいました。それは夜空の秩序が乱れると現れる、月喰い隠し*です。
月喰い隠しは、夜空を見に展望地に来る人々のスマホを見て、撮った月の写真を「通常の満月」に書き換えてしまいます。
ある日、小さな女の子がパパと一緒に月食を観に行きました。彼女は、スマホで大きな赤い月を撮るのを楽し[たの]みしていました。
でも、家に帰って写真を見ると、そこには普通の満月が写っていました。「どうして?」と不思議に思った女の子は、夜に夢を見ました。
その夢の中で、彼女は月喰い隠しに出会いました。月喰い隠しは笑顔で、「みんなが目で見た美しさを忘れないように、心に残しておくことが大切なんだよ」と教えてくれました。
目覚めた彼女は、目で見た月の美しさを心にしっかりと残し、大人たちにもそのことを話しました。それ以来、彼女は写真だけでなく、目で見ることの大切さに気づきました。
月喰い隠しは、月を食べるふりをしているだけです。
夜空が乱れると、突然現れます。
夢の中で昼夜の境目を曖昧にすることが得意です。
この物語から、目で見ることと心に残すことの大切さを学べます。写真だけに頼らずに、自分の記憶を信じましょう。
月食を見るときは、必ず大人と一緒に行くことを心がけましょう。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!