てのめ
石燕『画図百鬼夜行』および天保期以降の百鬼夜行絵巻に見られる図像を底本とした解釈。座頭風の坊主頭、両掌に大きな眼球を備え、月夜の荒れ野に立つ姿で描かれる。物語的説明は乏しいが、『諸国百物語』の挿絵・説話と結び付けて、暗所で掌の目が対象を捜り当てる、逃げ込んだ者の所在を嗅ぎ当てる等の能力が想定される。採話では盲人の怨霊譚と接続する例があり、視覚と触覚の転置、目撃と暴露の象徴として理解されることが多い。語源・語呂合わせの絵解き(手目を上げる、坊主=はげ)も指摘されるが、確説ではない。
無言・寡黙
夜間・荒れ野に親和
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由来不詳のため確説なし, 強い光を嫌うとする伝承例があるが定説ではない